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仕事のできる人ってどういう人を思いますか。

苦境に遭っても厳しい目に遭っても、適切な判断ができる人ってどんな人だと思いますか。

すばらしい判断力を持つ人って…


私たちがさまざまな場面でいろんな判断を下していますが、判断に迷うことってたくさんありますよね。実は無意識の中ではすでに決まっているんです。自分はどっちにしようか迷っていますが、実は無意識では「こっち」と決めている。

そんな脳の特徴のお話です。

そしてこれを鍛えることがよりよい人生を送る手がかりになるかも知れません。



◆ 迷っていない⁈ 脳はすでに決めてしまっている。

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イタリアのパドヴァ大学のガルディ氏による実験です。

目の前のモニターにさまざまな映像や単語が現れます。映し出されたものが「良いもの」だったら左のボタンを、「悪いもの」だったら右のボタンを押してもらいます。できるだけ早く正確にボタンを押してもらいます。もうそれこそ反射的に押すくらい素早くです。

これによりその人の潜在的なメンタルが見えてきます。


実験では、無意識の決定が最終判断に反映されやすいということが分かりました。

意識と無意識はしばしば違うことがあります。

無意識の自分こそが真の姿といえます。


「こっち!」と決定後にその理由を尋ねると、「これはこうで、ああで、、、」と決定に至った理由をあれこれ述べますが、後付けの屁理屈にすぎません。本人はそれが本当の理由だと信じています。


本当は潜在意識のなかですでに決まっているのです。

この反射的な潜在意識は、過去の経験や知識によってすでに決まっているのですが、誰も「それはただの反射です」とは答えないですよね。

本当は反射、直感で決めています。

無意識の反射で決まっているのですが、社会生活をしていると何かと理由付けが必要になってくるんですね。


◆ 無意識こそ自分の本当の姿

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この実験で分かることは、本人の意識にあがる信念とはほぼ無関係であったということ。

つまり、表向きは「それいいね」と思っていても、潜在的には良くないと思っていることもあるということです。


本人が「まだ決めていない」と信じていても、その人の無意識では、すでにどちらかに決めている。

「自動メンタル連合」という潜在意識を調べれば、それが分かる。


彼女:ねえねえ、どっちの服が似合うと思う?

僕:それは…本当はもう心のなかでは決まっているんだろ?


これが正解です。

彼女はまだどっちの服にするか決めかねているようにしていますが、彼女本人もまだ決めていないと信じていますが、実は心のなかでは服を見た時に反射的にどっちがいいか決めています。

脳科学的にみても、まったく間違っていません。


でもこれを言って彼女の気持ちにそぐわなくて彼女が不機嫌になったら、私はどう責任をとっていいのか分かりませんが……


◆ 直感を鍛えるには、たくさん良い経験をすること。

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これがこの記事で一番書きたいことです。

私たちは常に無意識の自分に判断を左右されているといえます。

決めたあとに理由がほしいから、あれこれ考えて決めた!というふうにしていますが、実は直感的に無意識のうちにどっちがいいか決めている。


ここで気になるのは、「この自動判定装置といえる反射が、正しい反射をしてくれるのか否か??」ということです

これはズバリ、「本人の過去にどれだけよい経験をしたか」に依存しています。

「よい経験をたくさんする」ということが、良い判断をするためには必要。

けっして頭がいいのが良いとかそういうことではなく、自分の持っている知識と経験がものをいうのです。


いい経験をたくさん積み重ねると「反射が的確である」ことに近づきます。


適切な行動は、その場の環境と、過去の経験が合わさって形成される「反射」です。

だからこそ、人の成長は「反射を鍛える」ということのなるのでしょう。そして反射を的確なものにするためには、よい経験をするしかありません。よい経験とは何か?はその人の目指すところによるでしょう。


骨董品の鑑定士は、実物を見ただけで、本物か偽物か、また本物であればどれほどの価値があるのかを、瞬時に見分けることができるといいます。もうこれは反射です。この目を養うのは経験がものをいいます。どれほどたくさんの品を見たことがあるか、どれほど素晴らしい品に出会ってきたか、素晴らしい経験は的確な反射力として適切な判断を下します。

センスや直感はすべて経験の賜物といえます。


なのでなるべく悪い反射が身につかないように気を付けましょう。

自己流でスポーツをするとかで変なクセがつくと、なかなか修正が難しくなります。身体運動と直感は同じ手続き記憶といって同じプロセスだからです。



いかがでしたか?

直感を鍛える、直感がなるべく正しい判断になるには、たくさんのよい経験を積むことです。

先の骨董品の鑑定士の話をしましたが、鑑定士が一人前になるとき師匠はこんなテストをするそうです。

師匠が若い鑑定士にめちゃくちゃ精巧に作られたどう見ても本物そっくりの偽物を鑑定させます。若い鑑定士がこれを見て「あれ?なんか変だ…」と感じれば合格という。

まさに過去の経験がものをいいます。本物を過去にどれほど見てきたかです。


皆さまもよりよい人生の選択をするためには、たくさんのよい経験をしていきましょう。



それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

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