看護師は残業が多い・・・・

そんな有名なウワサが有ります。皆さんもご存知の方がいるのではないでしょうか。

そしてその噂は本当です。

多くの現場では残業がものすごく多い。

が、しかし。

最近はひと昔前とは違って、そういうサービス残業や夜遅くまで残ってする残業に対して、厳しい目があるようになってきました。

これはようやく看護の世界にも少しずつ広がりを見せています。

ですが、まだまだ残業が多い世界です。ではどうすれば残業を減らせるのか?

経験も含めてちょっと考えてみました。









◆ とにかく記録と処置。これをスピードアップする。

看護師の業務でかなりの時間を占めるのが「記録」と「処置」です。

これをギュッと短縮できればかなりの時間的余裕が生まれます。

記録は看護記録のことです。

読むと短い文で書いてあることが多いのですが、これを書くのにけっこう時間がかかります。

何といっても公文書ですから。

子どもっぽいことや間違ったことは書けません。

専門職が書く大事な資料とも言えます。




だから書くことに慣れていない最近の若い看護師さんは四苦八苦。

でもライティング能力は書き続けることで身につきます。この能力を高めていくことと、なるべく時間を意識してダラダラと書かかないということが大切です。

あと処置は、たとえば傷の処置とかその患者さんの手当てのことです。

看護師だけでできる処置もあれば、医師と一緒にする処置もあります。

看護師だけでできる処置であれば時間をみて早めに済ますことが理想です。早めの処置をすると、看護師が早く仕事が終わるということだけでなく、早く今の傷の状態が把握できますからたとえば悪化しているのも早く気付けます。医師に早く報告できるため患者さんにもメリットがあります。

処置のなかで難しい処置や高度な処置では医師と一緒にしますが、医師は手術や外来やらで多忙です。

医師が来れる時間にテキパキとできるように、ちゃんと事前準備をしておくことは当然として、医師とする処置以外の処置や記録をやっておくことです。




こういうと他の仕事でも一緒でしょ、と思いますが、ナースコールは頻回になりますし、患者さん家族さんの対応や点滴・内服薬のチェックや準備など、思いのほか時間がかかることはたくさんあります。


「準備がちゃんとできていれば8割はできたようなもの」

という気持ちを持って、空いた時間にテキパキとやるクセを付けていきましょう。


◆ 本当はもっと事務職に仕事を振るべき。

これは看護師は多職種でもできることをたくさん抱えているということです。

なんでもかんでも看護師、というとちょっと言いすぎかもしれませんが、現場の看護師はそう思ってしまうほど看護師に何でものしかかってきます。

まあ、それだけできることが多い職種ということでしょうが、看護師は看護だけでもいっぱいですから、例えば事務仕事などは事務職にやっていただきたいと切に願います。


普段から時々、お偉いさんの前でこういう話題を言っておきましょう(笑)


◆ コンピューターをフル活用。

今の時代はこれですね。

人間が楽するように機械が生まれているのですから、機械をフル活用して人の負担を減らす。

実際にメカを上手に使って介護負担を減らす取り組みは進んでいます。

これからもっと使われるでしょう。


ですから院内に採用するパソコンやソフトなどは、使えないものを採用しないように、上の人がきちんと理解しておかないと従業員の負担軽減にはつながりません。

単に「こっちのパソコンが安いから」「こっちのソフトが安いから」で選ぶと、とんでもない無駄なお金の使い方になりかねません。

従業員の負担軽減にならないと、意味がありません。


AIの進歩はすさまじいものがあります。

「スマート介護士」という介護ロボットを扱う資格なんてのもあるくらいです。


残業を減らすことは、従業員一人一人では難しい面もあるでしょう。

しかし残業は少ないことに越したことはありません。

長時間労働は間違いなく心と体に悪いのです。

なので、できるだけ時間を有効活用できるように、自分なりに短時間でやるクセを身に付けていきましょう。

定時までが勝負。

定時になれば帰れるんだという意思をもって短時間でやるクセを付けていきましょう。

あ、これは別にいい加減でいいということではないですよ。念のため。







それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

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