笑いは体にいい、皆さんも何となく分かりますよね。
笑いは確かに体に良い作用をもたらしてくれます。
健康に作用するだけでなく、自分にポジティブな感情が芽生え、脳に創造性を与え、人生を豊かにしてくれます。
人間関係も良好なものにしてくれます。しかし嘲笑という言葉があるように、時に人を侮蔑することもあり、なんとも複雑な「笑い」。
その「笑い」についてのお話です。
◆ 笑顔には種類がある。
笑顔は、生まれてすぐに身につきます。
それこそ、歩くよりも先に、しゃべるよりも先に、人間は笑顔を生まれてすぐにできるようになります。
人は生まれてからすぐに笑顔を身に付けるといっても、順番があると言われています。
笑顔を取得する順番です。
①快の笑い - 生後3~4週で授乳後に笑顔を見せます。一番原始的な笑いと言われています。
認知症になっても最後のステージまでこの「快の笑い」が残ります。
②社交上の笑い - 生後4~6ヶ月で、ママが示す笑顔に赤ちゃんが笑顔を返すことです。社会的微笑です。
これも重度の認知症になっても、寝たきりになっても残ります。
③緊張緩和の笑い - 生後5~6ヶ月で、「高い高ーい!」と持ち上げられてびっくりしたあと、抱きしめられて安心すると笑顔を見せてくれます。
④価値無化の笑い - 3歳から、自分の失敗を笑ってごまかす。照れ隠しの笑いです。
⑤優越の笑い・攻撃の笑い - 4歳から、友だちに意地悪をして笑う。嘲笑というものです。
⑥高度な社交上の笑い - 5歳から、嬉しくないプレゼントをもらって、笑顔で「ありがとう」と礼を言い、相手の気持ちを尊重します。
このように、笑いは成長とともに発達し、より複雑な意図を含むようになります。
認知症になると、高度な社交上の笑いから難しくなってきます。
認知症が進むと、食べたくないものは「いらん」といって頑として食べません。欲しくないものは「いらん」といって笑顔を見せずに断ります。本当にいらないような表情で断ります。
介護をされている方なら、こんな経験がきっとあるはずです。
一方で快の笑いは最後まで残ります。
◆ やはり笑うと体にいい。研究データはたくさんあります。
笑いと病気との関係性については、たくさんの研究がされています。
笑う人ほど病気になりにくいということが分かっています。
笑う頻度は、女性よりも男性のほうが低い傾向があります。また高齢になるほど、毎日笑う人の割合が減る傾向にあります。
毎日笑う人に対して、ほとんど笑わない人は認知機能の低下のサインが出現リスクが2倍以上という研究データがあります。
たくさん笑うということはいいことなのですね。
別の研究では、日本30か所の高齢者2万943名のデータを分析した結果、毎日笑う人に対して、ほとんど笑わない人は心臓病のリスクが1.2倍、脳卒中のリスクが1.6倍高いということでした。
もう、笑うしかありません。笑いましょう。
◆ がんをやっつける免疫も向上する。
私たちの体にはがんを見つけて攻撃する細胞があります。ナチュラルキラー細胞という免疫の細胞です。
このナチュラルキラー細胞は笑うと増えることが分かりました。
笑いは免疫を上げることだけではありません。
ポジティブな気持ちにしてくれます。
前向きになれるということです。
そうした精神面の効果も、健康に関わっていると考えられています。
そう、ポジティブシンキングです。
対面でも、暗そうな人より明るい人のほうが絶対いい印象を与えます。
円滑なコミュニケーションをもたらしてくれます。
もうこうなったら、笑わない手はありません。
では今から映画「ミスタービーン」を見ることにします(笑)
それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。
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はじめまして。
ブログ、拝見しました。
読めば読むほど、なるほど、と思う次第です。
さっそく実践してみようと思います。
ありがとうございました。
kgotoさん>>コメントありがとうございます。
愛想笑いでも、効果があるそうです。愛想笑いでも脳は笑っていると勘違いすると言われています。
でもあまりいつも笑ってばかりだと変に思われるかもしれませんから、ほどほどに。(笑)