家族が入院しているとき、病院で主治医とインフォームドコンセントやカンファレンスで話をする機会があると思います。
もしその席で、医師の言うことで分からないことがあれば、遠慮なく聞いてください。
ちゃんと分かっていないのに、ある程度のところで「ハイハイ」といかにも理解しましたよという態度で終わってしまう家族さんもいるからです。
◆ 医師はなるべく平易な表現を使って説明するが、それでも難しい言葉がある。
医療者は患者さんやご家族に説明をするときは、なるべく簡単な言葉で医療の説明をするように心掛けています。
これは、医学部や看護学部等の養成学校で、そのように教育を受けているからです。
私も看護学校のとき、教員からそのように教わりました。
医師も分かっているのですが、忘れているのか、気が付いていないのか、中には難しい医療用語をそのまましゃべってしまっていることがあります。
真相は分かりませんが、いずれにしても、難しい医療用語で話してしまう医師は少なからずいます。
数々のインフォームドコンセントやカンファレンスに同席してきた私の感想です。
特に緊急な場面では、ちょっとそういう傾向があるのかなと思います。
難しい医療用語だけでなく、簡素化しすぎて、本来はそれほど難しくないことでも、「???」となってしまうこともあります。
最近は医療職ではない方でも、医療の知識は増えてきています。
ひと昔に比べて、皆さん、格段に医療について知っていることが増えています。
それでも、やはり難しい言葉はあるもので、それを簡単な言葉に置き換えて上手く説明できるのが、いい医療者の要素であると思います。
◆ 遠慮なく聞いて大丈夫。本当にちゃんと理解することが大事です。
「そうは言っても、お医者さんに聞きなおしたり、もっと分かりやすく説明してよと言いにくいし・・」
と思っている方がいるかもしれません。
しかし、私から言わせると、いやこれは一般論として、
「遠慮はいりません。聞いてください」
ということです。
分からない事を医師に聞きなおすことに、遠慮はいりません。
本当に遠慮はいりません。
自分がちゃんと理解することが大事です。
そのための集まりなのです。
あやふやなままにしておくほうが、よくありません。
◆ 医師に聞きにくかったら、看護師に聞いてください。
これは、私がよく患者さんやご家族さんに言う言葉です。
インフォームドコンセントやカンファレンスが終わった後、必ず本人や家族さんに聞きます。
なにか分からないことはなかったですか?と。
その場で医師に聞きにくかったら、あとで看護師に聞いてください。
「あれってどういう意味でしたか?」
というように、分からない言葉や表現等、なんでもいいので聞いてくれてかまいません。
医師の説明の補足や解説することも、看護師の大事な仕事ですから。
◆ 患者、家族がちゃんと理解することが最優先です。
入院している家族がいまどんな状況なのか、これから退院に向けてどうしていくのか、退院した後の生活はどうしていこうかなど、インフォームドコンセントやカンファレンス等は、とても重要な話しが詰まっています。
なので、患者本人やご家族さんがしっかり理解することが大切です。
そのための場ですから。
遠慮のかたまりで、その場をやり過ごしてしまうのは避けましょう。
何度もいいますが、分からないことを聞きなおすことは恥ずかしいことではありません。
むしろ、ちゃんと分かろうとしているということですから、いいことなのです。
それではではでは最後まで読んでくださってありがとうございました。
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