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多くの高齢者は本当のことを口に出して言いません。

いくら家族だからといっても、本心は違うことが多々あるものです。


時が経ち、両親が高齢になってくると子どもが両親のことについて、決断をしなければならない時がやって来ます。

そのとき、私たちは両親の本当の心を知ったうえで決断ができるのでしょうか。



◆ 子どもに迷惑をかけたくないという親心に気付きましょう。

高齢の親の世代は、親の介護は子どもがするもの、嫁いできた嫁がするもの、という世代でした。最後は自宅で親戚や子どもたちに囲まれて死ぬことがまだまだ多かった時代です。

親の面倒をみることはとても負担になる、そんなこと口に出して言えないが現実はとても大変なことを身に染みて知っている世代です。

親の介護がとても大変なことは知っているから、自分は子どもの世話になりたいと思わないという反面、やっぱり本心は、子ども達に囲まれて自分が昔見てきたように自宅で最後を迎えたいと思っていることが多いものです。

最近の統計では、自分の最後は施設か自宅かどちらを希望しているのかという質問の回答は、施設・自宅ともに3割程度とほぼ同数になっています。

じゃああとの人はどう思っているのかというと、迷っているんです。


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現代はとても忙しい時代です。

超過勤務が問題になり、メンタルが病んでしまうことが問題になり、パワハラが問題になり、顧客の要求が課題になりそれに応えようとして従業員がものすごい負担になっている。

核家族が増え、高齢の親と同居することも少なくなってきました。


子ども達は朝から晩まで働いて、ネットの情報を浴びて、時代の変化についていくのが大変な時代です。


親は最新の技術など難しいことは分からなくても、なんとなく時代が自分の知らない遠い先までものすごいスピードで進んでいることを感じています。


なので、こんなに忙しいのに子どもの世話なることを遠慮していることもあります。

本当は自宅にいたいのに、「みんなの迷惑になるから施設に入るわ」と言っていることもあります。



現実はたしかにそうなのでしょうが、ここで私が述べたいのは、

「施設でも自宅でも、どこでも、家族の愛情は変わらない」

ということです。


もし自分たちで親の世話ができなくて、親を施設に入ることを考えたら、ぜひこのことを親に話してほしいと思うのです。

高齢になると自分のことで周りに迷惑をかけたくないと思う反面、助けて欲しい、さみしい、という気持ちも芽生えてくる。

なので、本当は自分で親の世話をしたいんだけど、好きな自宅で最後まで過ごしてやりたいけど、今の現状では施設に入ってもらわないとお互いの生活がうまくいかないというのなら、

「たとえ施設に入っても家族の愛情は変らない」

ということを、ちゃんと親に話して欲しいなと思います。


◆ 親の介護の大変さは知っている。でも本心は家で最後を迎えたいと思う。

こんなことを言った高齢者がいました。

「親をこんな施設に入れるなんて、罰当たりが!」

「おまえをここまで育ててやったのに、こんなひどいことをするのか!」

こういうことを言われると子どもはとても悲しい気持ちになりますし、申し訳ないという思いにもなります。

本当は親の気持ちに添った生き方をさせてあげたいし、嫌なことを無理に押し通すこともしたくない。

親も子どもも、つらいんですよね。


上のような発言をする親は、本当は自宅に帰りたいんです。どうしても帰りたいからあんなことを言ってしまうのでしょう。


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ここで私が言いたいことは、施設は必ずしも悪いことばかりではないということです。

高齢になって自分で見の周りのことができなくなれば、自宅で介護サービス等をめいっぱい使って在宅を継続するか、施設に入るか、子どもと同居するかという決断が迫られる時がやってきます。

その時、施設を選択する場合がありますが、施設に入るということはメリット・デメリットの両方があります。まあ、なんにでもメリット・デメリットの両方があるものですが、施設は悪いことばかりではありません。


一番のメリットは「家族が休憩できる」ということです。

どんな仏のような優しい人でも、過酷な介護を毎日毎日24時間続けていると心が病んでくることがあります。

そうすると、本当はとても優しい人なのに、いじわるを言ったり最悪の場合虐待をすることがあります。

心に余裕がなくなるとお互い不幸です。

施設に入ってもらうことで、こうしたすり減った心にならずに落ち着いて親と接することができます。


施設に入ることだけが高齢者の最後ではありませんが、高齢者は本当の気持ちを言わないことが多いのです。


普段から親とコミュニケーションをとるように心掛けて、将来のことをよく話しあうことが大切ですね。


それではでは最後まで読んでくださってありがとうございました。


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