おすすめ本のご紹介です。




僕が脳神経外科の救急病院から回復期リハビリテーション病院に転院した

ときに、「リハビリ病院とはどんなところだろう?」と思い、何か

手軽に読めて且つ内容のいい本がないかなあと探していたときに見つけた

本です。

◆ マンガなので読みやすい。分かりやすい。



これが一番強みでしょうね。

マンガばかりの内容ではありません。

マンガもあり文章での解説もあり、リハビリ病棟での仕事がよく分かる

構成になっています。

マンガは一コマが大きく見やすいです。

この本は7つの物語で構成されています。

それぞれの物語は実際の現場でも起こりうることばかり。

リハビリ病院に転職するまえだった私は、この本のおかげで

リハビリ病棟での自分の役割について知ることができました。

次に、リハビリ病院に転職したあとも自分のポジションの再確認や

チーム医療のあり方についてよく理解することができました。

「看護師がリハビリ専門病院で働くことって、いったい何をするの?」

「やっぱりリハビリスタッフが主体なんでしょ?」

こうした思いは当然生まれますよね。

ではもう少し具体的にどう役に立ったのかご紹介します。

◆ 看護師の役割が的確に書いてある。チーム医療がわかる。



リハビリ病棟に入院してくる患者さんはケガや病気で「何か」が今まで

よりも「できなくなっている」のです。

そして「できなくなっている」ことが再び「できる」ようになるために

入院してきました。

当然リハビリ時間は救急病院よりも多くありますし、

リハビリにじっくり取り組めます。

ただ、まだまだ全身状態が不安定であったり、さまざまな合併症が

発生したりと元気にリハビリができない場合もあります。

ただ単にバイタルだけを測ればOKとか、そういう単純なものでは

ありません。

この本ではリハビリナースがおこなう業務も的確に分かりやすく書いて

有ります。

看護師は患者さんがしっかりとリハビリができるように観察をし、

処置をし、精神面でのサポートもしていきます。

患者さんのことが一番よく知っているのはやはり受け持ち担当の

看護師です。

看護師からの情報はほかのリハビリスタッフにとって大きく役に立ちます。

家の状況、仕事内容、普段の生活、などなどさまざまな情報を加味して

安全に在宅生活が送れるように考えてリハビリをしていきます。

まさにチーム医療なのです。

◆ リハビリ病棟での入院から退院までの流れがわかる。



リハビリ入院期間というのは長い人で6ヶ月もあります。

そうとう長い入院になります。

ということは半年もいるといろいろなことが起こります。

患者さんのストレス、なかなか進まないリハビリ効果、じっくりリハビリ

を継続していく難しさ、ゴールに向けての総仕上げ・・・等

また入院中に発熱したり具合が悪くなる方もいます。

さまざまな困難を乗り越えて退院日を迎えます。

退院後に患者さんが自宅生活をしている、社会復帰をしているのを知ると

感慨な気持ちになります。

この本にはこうした一連の流れがストーリを追って描かれており、

リハビリ看護の醍醐味を読者に教えてくれます。

私もこの本を読んで、この主人公のように熱い想いを新たにしたものです。

◆ 値段は低下1,900円+税・ですが実はもっと安く手に入る⁈



定価は1,900円+税ですが、なんと中古本なら1円からですよ!





今2019年2月9日現在はAmazonで中古93円がおススメされていますが、

それくらいの金額で買えます!

こんな面白い本が、もうタダみたいだなあ。

私が買ったときはほぼ定価で買ったのに・・・


リハビリナースだけでなく、看護学生さん、PT・OT・ST、ドクターなど、

たくさんの方に読んでいただけることを心から願っています。
マンガですので、気楽にページをめくってみてくださいね。



それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。


初出掲載:2019年1月30日   更新日:2019年11月25日