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「点滴のルートに空気が入っていると危険。

身体に空気が入ると死んでしまう」

こんなことを聞いたことはありませんか?

かく言う私も聞いたことがあります。

実際のところ、どうなんでしょうか?

◆ 空気は10mlまでなら身体に入っても大丈夫



これが定説です。

私も「空気が入ると死ぬ」と小さな頃から聞かされていたため疑り深く、

いろいろ文献を調べました。

やはり空気は10mlまでならリスクはないようです。

これは点滴時に使う輸液ルート、通常良く使うタイプで約2mの容量です。

点滴ルート2m分の空気までなら大丈夫ということです。

本当です。

うそだと思うならご自身でも調べてみてください。

まあ、実際に輸液ルート2m分も空気を流すなんてありえないことだと

思いますが。

たとえばJMS製の輸液セットで標準的なものは全長147㎝の長さです。

TOP製の輸液セットで標準的なものは全長150㎝です。

輸液セットは各メーカーで種類がすごく多いので、細かくいうと

もっといろいろあります。

しかしどこの病院でも使っているタイプは上記のようなものだと思います。

したがって2m=10mlの空気が点滴中に血管に入ることは

まず考えられません。

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◆ では少しの空気(気泡)が血管に入るとどうなる?



血液に溶けてなくなります。

点滴の輸液ルートにちょっとした気泡が混じっていてそれがそのまま

血管の中に入ったとします。

その気泡は血液の中で溶けてしまいますので、特になにもありません。

別にどうということはありません。

私のように「血管に空気が入ったら死ぬ」と教え込まれてきた人間には

恐怖を感じるかもしれませんが、大丈夫です。

点滴中のルートに混じっている空気(気泡)はプツプツといつくかの

小さな気泡のはずです。

それくらいの気泡はまったく問題がない。

血液に溶けてなくなります。

◆ 気泡を抜く方法



点滴の輸液ルート内の気泡を抜く方法は大まかにいって、二つあります。

一つは、輸液ルートをピンッと張って、指でルートをはじく方法。

輸液ルートを指でピンピンっとはじくだけで、気泡は上にあがっていきます。

もう一つは三方活栓の近くの気泡を、三方活栓を使っている場合、三方活栓にシリンジを付けてシリンジを引くことで空気をまるごととってしまう方法です。


昔のなごりで、「点滴中に血管に空気が入ってはいけない」という

強力な言い伝えのおかげで今だに気泡の恐怖を感じる方がいらっしゃい

ますよね。

なかなか今までの考えを変えることは難しいかもしれません。

現場では気泡レベルの空気しか入らないのが通常です。

特に身体に問題はないレベルですので、たとえ気泡があったと

しても看護師にワー、ワー言う人が減るとうれしいです。


それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。


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