「夜勤あるある」シリーズは読者も多くて好評だったので・・・・・
「夜勤あるある」シリーズに引き続き、調子に乗って今度は
「日勤あるある」です。
それではいってみましょう。
こんなこと聞いたことはありませんか?
● 日勤終わりに近づくと、急患が来る
日勤者: 「はあー、疲れたあ。もうすぐ日勤も終わりの時間だあ。さっさと夜勤に申し送って、こちらはおさらばとしよう。」
ピーポー、ピーポー、ピーポー、ピッ!
「えっ!! 今、救急車止まった⁈」
「やばい!来るよ!急患だし、きっとそのまま入院じゃあ・・・・」
・・・・・ ーー 病棟のナースステーションの電話が鳴る ーー
!!!!!
「やばいよ、やばいよ」(出川哲郎なみのリアクション)
ガチャ、「はい、ピストンです。。!! に、入院ですか。。はい、わかりました。。。」
トホホホー、こんなギリギリ日勤の時間じゃあ、僕らが入院をとらなきゃいけないじゃん。
せっかく定時で帰れると思っていたのにい。
残業確定。
日勤中の入院は、日勤者がとるというルールがあります。
(病院によっては、違うこともあります) 日勤終わりギリギリでの、滑り込み入院は、日勤者がかなり恐れる事態です。
しかも、あまり忙しくなく、このまま定時で帰れるか⁈ という時に、不思議と急患が来るのです。
はい、残業。
恐るべしジンクス。
● 休日明けの出勤日、ナースステーションの中の自分の名前の札に、投薬し忘れた薬が貼ってある
休日はうれしいものです。
でもその嬉しさをひっくり返す恐怖の瞬間が待っていようとは。。。。
休日で充電してきたあとの出勤日。
「おはようございます」
と、いつものようにナースステーションに出勤してくる。
ふと、今日の役割分担を示したホワイトボードに目をやると・・・・
!!!!!!
あれ? 自分の名札に何か貼ってある⁈
ゲゲゲッ!! じぇじぇじぇっ!!!(ちょっと古いか)
「内服薬じゃないかああああ!!!」
自分の名札には、前の勤務の時に患者さんに投与し忘れた内服薬が貼ってあり、ついでに見つけた先輩看護師のコメントを書いた付箋も一緒に貼ってあります。
付箋には、
「ピストンさん、〇〇さんの薬を投薬し忘れていますよ。インシデントレポート書いてください。」
うそーーーー、ちゃんと飲ませたはずだけどなあ。おっかしいなあ。
でも、実際に飲んでいないままの内服薬が残っているわけだし、その日付けの内服薬だし、間違いないですよね。
こうして、朝の出勤早々に、インシデントレポートを書かなくてはいけないはめになり、朝からテンションが激下がりになります。
● なぜ日勤が入院をとるのか?
「日勤終わりに近づくと、急患が来る」でも書きましたが、多くの病院では日勤者が入院をとることになると思います。
それは、日勤中ということもありますが、夜勤はスタッフ数が少なく、人手が少ない分、夜勤のルーティンワークが更にキツイものになってしますからです。
夜勤者はそのことを知っていますので、夜勤者をこれ以上しんどい思いをすることがないように、入院処理をします。
入院処理は、 採血、点滴薬の準備、内服薬の確認や準備、医師の指示確認、ベッド作り、心電図モニターの準備、吸引の準備、暴れそうな患者ならセンサーの準備、部屋やベッドの患者ネームプレートの準備、カルテの準備などまだまだたくさんあります。
電子カルテに移行している病院でも、そこそこ大変な仕事です。
それが入院の裏側なのです。
入院の裏側では、スタッフがバタバタと忙しく動いています。
それですから、日勤が終わりそうなときに緊急入院が来ると、残業になってしまいます。 患者さんは大変な状況ですから、仕方ないです。
僕らはそれが仕事ですから!(と、ちょっと元気を振る舞ってみる)
● なぜ看護師さんは、忘れた内服薬をミスった人の名札に貼り付けるのか?
これは当の本人からすると、本当に嫌なものです。 まっ、患者さんに飲ませ忘れた僕が悪いんですけど。
これは伝統といえるのかもしれません。 業界のしきたりとも言えるのかもしれません。
結構、あちこちの病院でも見かけます。
ナースステーションの目立つところに、ミスったものを貼り付けてあるのは、気分のいいものではありません。
まるで、見世物のようです。
こうなると、多くのスタッフの目に付いているので、隠せません。 いや、隠しちゃだめですよ。ミスですから。
特に新人のことは、自分ではちゃんと仕事をしているつもりでも、ポカミスがあるので、気分が沈んだものです。
(名札に貼り付けなくても、こっそり自分に教えてくれたらいいのに) ← 心の声
● 日勤あるあるは本当か?
本当です。
ほぼすべての看護師さんは経験しているはずです。
誰しも逃れることができない、アリ地獄あるある。
恐ろしや、日勤ジンクス。
それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。