こんにちは、ピストンです。
高齢患者さんは、なぜ目が覚めるとベッドから出ようとするのか?
夜勤。それは体力と眠気との戦い。それと高齢患者さんや認知症患者さん、高次脳機能患者さん、できるのにやらない患者さん、頻尿の患者さん・・・・・・・との戦い。
戦いというと看護師から絶対怒られると思いますが、現場感覚を持っている人なら分かりますよね。
夜勤の修羅場を。
まるでナイトサファリパーク。
ジュマンジ状態。
真っ暗な病棟の廊下を貞子のように這っている患者さんを見たことは、一度や二度ではありません。
~夜の巷を徘徊する~ テレビ朝日
今日のお話は、高齢患者さんは、なぜ目が覚めるとベッドから出ようとするのか?ですので、そのことについて持論を述べたいと思います。
そう、高齢患者さんは目が覚めるとそのまま布団に入ったままモゾモゾしません。出ます!
一度ベッドから出ようとすると、もう止まりません。とにかく出ようとします。
説得しても無駄です。
何度も「誰かー!来てえー!」「柵とってえー」と叫んだりします。
柵を取ろうとガタガタ動かします。
「あ、まだこんな時間か・・・もうちょっと寝とこ」 て思いは皆無です。
「起きなきゃ!」って思うようです。
起きなくていいです!寝ててください!
夜は寝るためにあるんです!
大抵の病院や施設は朝の起床時間は6時なのですが、そのちょっと前に起き始めると看護師さんたちは嫌なのです。
たとえば5時とか5時30分とか、そんな時間は看護師さんたちは朝ごはんタイムなのです。
6時の起床時間から起こる怒涛の激務に備えて、体力や気力をチャージしている時間。
6時からの怒涛の激務に恐怖し怯えている時間。
「あー、もうこのまま帰りたい・・・」と思っている時間。
「患者さんは一人で起きて着替えてくれて、食堂に来て勝手にご飯たべてくれないかなあ・・」と思っている時間。
なのです。
それなのに、それなのに、高齢患者さんてば、目が覚めると最後。ベッドから出ようとしてきます。そういう患者さんに限って目が離せない危険な患者さんなのです。
僕たち看護師が見守りしている必要があるのです。
だから僕たち看護師が起こしに来るまで、ベッドで静かに寝ていてほしいのです。
でも分かってくれません。説得は無意味です。
若い時は途中で目が覚めたりしても、朝早く目が覚めても
「あー、もったいない。もっと寝ていよう。まだ布団から出たくないぃぃー!」ってなるのですがね。
自分で自立して何でもできる患者さんならいいですよ。別に起きて朝の身支度していても。
でも転倒しそうな危ない患者さんはとくに寝ててほしいです。
別に目が覚めててもいいから、大人しく布団に入っててほしい。僕らが起こしに来るまで。
夜勤明けの朝の看護師さんたちはこんな思いで仕事をしています。
だって、夜勤はスタッフ数が少ないので手薄になりがち、患者さんの身に危険があってはいけませんから(建前)。
だって、もう夜勤終わりで帰るときに、転倒等のインシデントレポートを書きたくないんですもん(本音)。
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