欧州では「患者が食べられなくなったら寿命」とされると聞くけど、医療現場にいるとそうだよなぁと思う。たとえ食べられなくなっても医療の力で生き延びることはできるが、自然の法則で考えたらそうだよなぁ。でも難しい問題。日本は欧州のような考え方にならないだろうと思う。
— ふるたによしひさ@看護師×医療Webメディア (@yoshihisanurse) July 30, 2022
ボクの親父は現在療養病棟に入院中です。
もうかれこれ4年ぐらいになるのかなぁ。
会話もできない状態がずっと続いています。
◆ 食べられません
脳出血と脳梗塞とパーキンソン病と腎不全で透析中と、病気のデパートのようです。
まったく発語なし。
体動なし。
たまに開眼するぐらい。
鼻の穴に経鼻栄養チューブが入っており、このチューブから水分や栄養を胃に流し込んでいます。
4年前は歩いてリハビリをしていたんですけどね。
悪くなるときは一気に悪くなるものです。
我が家はキーパーソンが「母親」なので、母の意向を尊重しています。
母は「お父さんに胃ろうは造りたくない」と言って、胃ろうは造らずに鼻にチューブを通しています。
現在は体動がないので、チューブを引っこ抜くことはないでしょう。
完全な寝たきり状態です。
こんな状態で「週3回、透析」までやっているのですから、現在の医療はすごいものだと思います。
◆ 生かそうと思えばなんとかなるのが今の医療
今まで脳神経外科の急性期から回復期や老健までいろんな現場を見てきましたが、現在の医療は「死」を避けるためにけっこういろんなことが可能な時代になったと実感します。
もちろん、程度にもよります。無理なこともあります。
しかし、「え、こんな状態でも人は生きられるんだ」というのを見てきました。
頭蓋骨をガバっと取り除いた状態でも生きている人がいます。
頭蓋骨を一部取って、頭がへこんだ状態でリハビリをしている人もいます。
ウチの父親もけっこうギリギリの状態ですが、それでも4年ぐらい生きています。
何度も何度も「もう無理かもしれない」という状態を乗り越えてきました。
脳出血、脳梗塞、パーキンソン病、腎不全で透析中。
去年は、輸血をしながら透析をしていたという無茶苦茶なこともやっていました。
こんなこともできるんですね。
◆ 4年も経つと危機感が薄れてくるが…
「もうダメだろう」
「今年中だろう」
という家族の危機感を見事に裏切って、父親は生存中です。
手足は拘縮して曲がり、指一本動かせず、発語はまったくなく、反応なし。
食べられず、動けず、終日オムツ。
面と向かって話したことはありませんが、たぶん母親は「もうこれ以上この状態で生かすのは酷だろう」と考えているのだろうと、ボクは察しています。
ただ、とはいえ、「今日からもう何もしないでいいです。透析も、経管栄養もなしで。自然に任せます」という勇気はありません。
母親は葛藤していて、会話のところどころにそういう葛藤が見えます。
母親だけに責任や決断を負わせるのはつらいので、一応キーパーソンは母親ですが、ボクは母親と同じ考えでいるということを家族にアピールしています。
人にもよりますが、
もう無理だろうと思っても、長く生きることができる時代です。
ただ、医療が進んでもヒトの寿命は分からないものだと思います。
それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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