「今日は何月何日ですか?」
この質問を脳梗塞の患者さんにしたところ、
「えーー、えーー、8月21日?」
今日は1月2日ですよね。
このように今日の日付が分からなくなることがあります。
こういうときは、場所も一緒に質問します。
「ここはどこですか?」
今日の日付と今いる場所、これがわからなくなることを「見当識障害」といいます。
家族としては「ええ!?だ、大丈夫?しっかりしてよー」って思いますよね。
とても心配になるはずです。
この見当識障害はなおるのでしょうか?
◆ 【脳卒中】日付がわからなくなるのは改善するのか
結論から申し上げますと、
脳卒中によるダメージからくる場合は、治らないことが多いです。
入院による混乱からくる場合は、自宅に帰ると治る場合があります。
脳卒中による脳のダメージはなかなか手強い、人によっては見当識障害が一生残ることがあります。
ただし、徐々に改善する人もいるので、人間の脳というのは本当に奥が深いものです。
なので、脳のダメージがあっても希望を捨てないことです。
そして、入院による混乱からくる場合は、治ることがよくあります。
長期の入院によって頭が混乱してしまったり、判断能力が落ちることがあります。
脳卒中の場合、ある日突然入院になり、そこから数か月間病院で過ごします。
こうなると頭が混乱することがあります。
しかしこの場合、環境が頭に悪さをしているので、元の環境に戻れば回復することが多いのです。
ただし、自宅に帰ったその瞬間から頭バッチリクリアになるということではなく、
徐々に日常を取り戻していくことになります。
◆ 見当識障害は原因がはっきりしないこともある
高齢者が脳卒中になり長期入院をしたとします。
入院中に見当識障害をおこしました。
この場合、脳卒中が原因なのか、それとも環境によるものなのか、
それとも認知能力の低下(認知症)によるものなのか、判断が難しいことがあります。
もともと物忘れがあったり、
もともとちょっと心もとない感じの人であったら、
見当識障害が認知症からなのかどうか、判断が難しいです。
脳卒中を発症したことにより「認知症になってしまう」ことがあります。
脳血管性認知症といいます。
こうなると原因は脳卒中でもあるけれど、そのあとの認知症が原因です、という
ややこしいことになります。
ということで原因をいろいろ詮索するのですが、
感じなことは今後どうしていくか?です。
◆ 気長に関わっていく
入院など環境の変化のために見当識障害になってしまった場合、
もとの生活に戻れば見当識障害は自然と解消していくことがほとんどです。
では脳のダメージで見当識障害になってしまった場合や、
環境の変化のせいだと考えるが回復に乏しい場合はどうしたらいいのでしょうか。
もう気長に関わっていくしかありません。
毎日今日の日付や時間を確認するとか、
季節感を大切にしていくとか、
見当識障害を解消するために考えられることをやっていきます。
その一方で、本人が回復するのを待つということが大切です。
家族も「見当識障害があっても本人が元気ならいいか」
とおおらかに構えておきましょう。
周りが慌てても仕方のないことです。
だったら、おおらかに見守りましょう。
ただし、見当識障害になると道を間違えたり、部屋を間違えたりすることがあります。
トラブルや危険な目に遭わないように気を配っていきましょう。
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