夜勤は何かと労働時間が長いものです。

病棟で二交代制の場合、約17時間くらい拘束されます。

これくらい長いと、夜ごはんと朝ごはんの二回の食事をとるのですが、夜勤中の食事について興味深い海外論文を見つけました。

「夜勤中はしっかり食べるより、軽食がいい」

ふむふむ、なるほど。

なんとなくこの一文だけで、「そうだよなぁ」と心当たりがありました。

私もそう思う!(でも実践していない…)

というわけで、夜勤中にいっぱい食べちゃいけないよ。


◆ 一番おすすめは「軽食」、次に「食べない」がいい。



ドカ食いは夜勤中でなくても、良くありませんが…。

南オーストラリア大学の研究で「シフト勤務者の夜勤中の食事は何が望ましいか」というのがあります。



豪University of South AustraliaのGuptaらは、7日間の模擬シフト勤務プロトコルに参加した健常者を0時半の食事(1日のエネルギー摂取量の30%)、0時半の軽食(同10%)、夜食なしの3グループにランダムに割付け、眠気・胃不調・空腹感・パフォーマンスへ影響を検討した。


≫ 南オーストラリア大学研究「Subjective Hunger, Gastric Upset, and Sleepiness in Response to Altered Meal Timing during Simulated Shiftwork 」


0時半の食事というのは、いわゆる通常の食事です。

通常の食事、軽食、たべないの3つのグループに分けて、眠気や胃不調などへの影響を調べた結果、


「軽食」がもっとも悪い影響を与えなかったということです。

次によかったのが、「食べない」。一番良くなかったのが、「通常の食事」です。


というわけで、夜勤中の食事でおすすめするのは「軽食」というわけです。

軽食というのは、ざっくり言うと一回の通常の食事の1/3くらいの量です。


これは分かりますね。

夜勤て拘束時間が長いし、けっこう体力を使いますから、「それを補わないと!」という無意識の自我が芽生えて、ついつい食べてしまいがちです。

しかも夜食以外に、お菓子も持ってくることが多いのが夜勤の特徴の一つ。

すると、あとで後悔します。

「なんであんなに食べちゃったんだろう…」

お腹周りを気にしている人とか、ダイエットをしている人には、夜勤はこういう意味で超こわい。


自分を律している人は、夜食は控えめで持ってきますね。


研究によると、夜勤中にしっかり食事をとると、軽食の場合よりも眠くなるそうです。

それでパフォーマンスが低下するんだそうです。

あー、なんとなく実体験で分かる気がします。


ハイ!分かりました。

これからは「軽食」にします。


◆ 夜勤明けにもご注意を。



しかーし、夜勤者というのは、夜勤明けがもっとも怖いのです。

夜勤明けこそ、よく食べちゃう!

「こんなにがんばったんだから、ちょっとくらいいいよね」

「夜勤がんばったし、自分へのご褒美に♪」

「あー、食べないとやってられない」

そうそう、こういう悪魔のささやきが頭を占めていきます。


かく言う私もこういう傾向があるのです。

で、知り合いの管理栄養士さんに夜勤明けの食事について、「夜勤明けには、どういう食べ方をしたら一番いいのか?」を聞いてみました。すると答えは、

「夜勤明けは食べないのがいい」

ということでした。

ガーン!

夜勤明けは食べないほうがいいのは、それが一番太らず体にも悪い影響はないからということです。

夜勤で激務だったのに、食べない方がいいだなんて…

それのほうがなんだか体に悪いような気がしますが、違うそうです。


先の管理栄養士さんの話では、


夜勤中の食事で忘れてはいけないのが「朝食をちゃんと食べる」ということ。夜勤中であっても朝食時間は確保されていますよね。朝食はちゃんと食べる。で、夜勤終了で家に帰ると昼ごはんは食べずに寝る。夕食時間(だいたい19時前後)に起きて夕食を食べる。これが一番太らず、体にも悪い影響を与えない。




一番よくないのは、夜勤が終って昼ご飯をしっかり食べてから家で寝るスタイルです。体を動かさないのに食べるのが良くありません。



なるほどー。

たしかに夜勤終わって家に帰ると、あとは寝るだけ。

寝る前にしっかり食事をとると太りやすくなるし、内臓にもよくないのですね。

夜勤後は家で寝ているだけなので、別に昼ご飯を食べずに寝ても大丈夫だそう。


なので、【夜勤明けの日】は、

朝ごはんは夜勤中に食べる。


昼ごはんは食べない。


寝る。


夕ごはんは食べる。


これが一番いいそうです。


ハイ!分かりました。

夜勤明けは昼ごはんは食べずに寝ます。


それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。