要介護になる原因に脳卒中や認知症などがありますが、じつは筋肉や骨、関節といった運動器の衰えが原因になることもあります。
つまり整形外科領域の問題で足腰が弱ってしまっている状態を、
「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」
といいます。
これになると、もしかしたら将来、福祉支援や介護が要るようになる可能性があります。
では、自分がロコモなのかどうか、実際にテストをしてみましょう!
◆ ロコチェックをやってみる
あなたも、もしかしてロコモ?
「ロコチェック」を使って簡単に確かめることができます。
日本整形外科学会公式ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイトには、自分がロコモかどうかチェックするテストがあります。
7つの項目はすべて、骨や関節、筋肉などの運動器が衰えているサイン。1つでも当てはまればロコモの心配があります。
該当項目ゼロを目指してロコトレ(ロコモーショントレーニング)を始めましょう。
それでは、テスト、スターティン!
1. 片脚立ちで靴下がはけない
2. 家のなかでつまづいたりすべったりする
3. 階段を上がるのに手すりが必要である
4. 家のやや重い仕事が困難である
(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)
(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)
5. 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である
(1リットルの牛乳パック2個程度)
6. 15分くらい続けて歩くことができない
7. 横断歩道を青信号で渡りきれない
1つでも当てはまれば運動器が衰えているサイン。ロコモの心配があります。
いかがでしたか?
ちなみに私はゼロ。
0を目指して、ロコトレ(ロコモーショントレーニング)を始めましょう。
ただし、腰や関節の痛み、筋肉の衰え、ふらつきといった症状が悪化してきている場合は、まず医者の診察を受けましょう。診察の際はぜひ問診票をお持ちください。
ただし、腰や関節の痛み、筋肉の衰え、ふらつきといった症状が悪化してきている場合は、まず医者の診察を受けましょう。診察の際はぜひ問診票をお持ちください。
日本整形外科学会公式ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイトには、他にもいろいろテストが載っていますので、興味のある方はぜひテストしてみてください≫ ロコモ Online
◆ ロコモを防ぐトレーニングがある。それはこれ!
「げっ!私、〇個もある…やば」
さっきのテストで複数のチェックがある方も大丈夫。
ロコモを防ぐトレーニングというものがあります。
これも日本整形外科学会公式ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイトにちゃんと載っています。
やるのは、たったの2つ!
こちらも合わせて、ぜひやってみましょう!
まずは、バランス能力をつけるロコトレ「片脚立ち」
次に、下肢筋力をつけるロコトレ「スクワット」
これくらいなら、簡単にできそうですね。
「でも、こんなんで本当に効くのかなぁ~」
とちょっと疑っている人もいるかもしれませんが、何事も継続です。
続けることが大切。
多くの人は途中で止めちゃいますから。
自分の身体を変えるには時間がかかるのです。
あと運動は超激しいのをやれば、その分鍛えられるというものではありません。
そういう超激しい運動は専門知識を持った指導者のもとでやるべきです。
まずは体を動かすことを意識すればいいと思います。
この運動はほんの切り口にすぎません。自分が続けられそうな運動があれば、むしろそっちのほうがいいかも知れませんね。
適度な運動は続けてこそ、健康につながります。
適度な運動は続けてこそ、健康につながります。
【監修】林 泰史(原宿リハビリテーション病院 名誉教授)
それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。