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巷には「〇〇整骨院」・「〇〇整体」など、何となく似たような名前がありますよね。

どれも同じだろ…?

と思うかもしれませんが、違うのです。


◆ 整骨院・接骨院は同じ。国家資格保持者がやっているよ。



整骨院と接骨院は、呼び方が違うだけで同じものです。

「整骨院・接骨院」と「整体院」の大きな違いは、

① 施術者が国家資格者かそうでないか。

② 定められた症状に対して、保険の適用を受けられるかどうか。

この二つです。


「整骨院・接骨院」は柔道整復師という国家資格保持者が施術しています。


ここではどちらかというと、「痛みを取りたい」ということを一番の目的としています。

なので、骨折・脱臼・打撲・捻挫などの症状に対して施術可能なため、保険の適用を受けながら痛みに対処することができます。

よく玄関に「各種保険適用」とかの張り紙がしてありますが、これはそういう意味です。


◆ 整体は国家資格保持者ではなく、民間療法でやっているよ。



こちらは柔道整復師のような国家資格者が施術をしなければならないことはありませんので、無資格者でもできます。

というか、ほとんどの所は無資格者か民間資格者が施術をしています。

なので、専門的に痛みを取るということではなく、どちらかというと、癒しやリラクゼーションを目的としています。


よく見かける「りらくる」とかのお店はもみほぐしとかリラクゼーションとしての施術をしていますので、これに当てはまります。保険が使えませんしね。

ただし、バイトで柔道整復師さんや理学療法士さんなどがやっている場合があります。

時と場合によってはそういう人にやってもらえるかも?
≫ 全国630店舗以上!リラクゼーション店【りらくる】


◆ 街中あちこち整骨院だらけ。厳しい現実。



私もたまーにお世話になっている「整骨院」ですが、現実は超厳しい運営をしているみたいです。

知り合いの柔道整復師さん(整骨院経営)の話では、保険適用と看板に書いていますが、これって儲からないんだとか。とにかく数をこなさないと無理。

なので、自由診療に力を入れているそうです。

たとえば、骨盤矯正とかダイエット施術とか、比較的高い値段設定ができるサービスに力を入れているそうです。

保険診療よりも自由診療が増えたほうが儲かるんですね。たしかにいい値段していますよねえ。



でも多くの人は安い保険診療の範囲で施術してもらうことを希望されるので、なかなか思い通りにいかないとか。

…まあ、そうでしょうね。


昔は「ベンツに乗れる」と言われていたくらい儲かったそうな整骨院。

それも今は昔。コンビニよりも多い整骨院は、厳しい現実に直面しています。

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この表を見ると、2016年の施術所は19,618+28,299+37,780+2,739+48,024=136,460で、約13万6,000あります。

かたやコンビニは18年11月時点で5万5,695店舗。

なんと、コンビニの倍近くあるんですね。


どおりであちこち「整骨院、接骨院」を見かけるわけです。


厳しい現実は倒産件数にも表れています。

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2018年に発生したマッサージ事業者(鍼灸院、接骨院、マッサージ院、整骨院など)の倒産件数は93件で過去10年間で最多となりました。倒産要因は競争の激化などにともなう「業績不振」が73件で最多でした。


うーん、厳しいですね。


店舗数が多すぎるというもの確かに問題です。

私の通っている整骨院は比較的繁盛しているようにみえますが、実際はきっと厳しいのでしょうね。


あと、整骨院・整体の違いの国家資格者が施術するかしないかという違いですが、国家資格者がやるから上手いとか安全とか、そういうことは必ずしも当てはまりません。

はっきり言ってしまうと、下手な柔道整復師もいます。

逆に国家資格は持っていないけど、めっちゃ上手な整体をしてくれる施術者もいます。実際にそういう人にやってもらったことがありますが、もう感動ものでした。

なので、国家資格者の整骨院・接骨院のほうがいいということでもないと思っています。

さらにぶっちゃけると、「骨折、打撲、捻挫」などを扱える柔道整復師ですが、病院で実際に処置をする整形外科医とは全然違いますから。とくに骨折なんて扱ったことが無い柔道整復師がなんと多いことか。


ちなみに医師会は柔道整復師の施術に保険適応は反対の立場です。


ちょっと楽になりたい、今だけ楽になりたいという方にはいいのでしょう。私もそういう感覚で通いますから。

それと普段からちょっとでも楽になりたいとお考えの方ならこんなのはどうでしょうか。





でも最近は全然通っていません。

そういえば以前通っていた頃はよくクーポン券や回数券などを積極的にアピールされたものです。

いまでも「これ、どうですか?とってもお得ですよ」とセールスされるのでしょうか?

やっぱり経営していかないといけませんもんね。

どこも大変です。


それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。


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