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「タバコは健康に悪い」こう言われて久しいですね。

タバコを吸っている人も本当は体によくないことは知ってて吸っています。

吸う理由は人それぞれですが、結局吸っているとどう言い訳しても体に悪い。

でも吸う人は何を言っても吸うのでしょう。

そんな人でも家族は諦めモードながら、やっぱり心の奥では「禁煙をしてほしい」と思っているはずです。

そこで、脳卒中に関して、タバコについて書かれていることをご紹介します。





◆ 日本だけでなく世界中で喫煙は脳卒中の発症リスクを高めることが分かっている。

喫煙は欧米において脳卒中の危険因子であることが報告されており、日本を含む各国で行われた32件のコホート研究のメタアナリシスでも喫煙は脳卒中の有意な危険因子であることが示されている。
(脳卒中治療ガイドライン2015より)

喫煙は脳梗塞、くも膜下出血の危険因子です。

脳卒中以外にも心筋梗塞などさまざまな疾患の発症リスクになるとされていますので、これを否定するエビデンスがない以上、タバコは有害と言わざるを得ないです。

しかも自分のおこずかいも減りますから、いい事は何もありませんよね。


ところが、上記に「脳出血」が入っていませんね。

これは、このメタアナリシスの病型別解析によれば、喫煙は脳梗塞とくも膜下出血の有意な危険因子ですが、脳出血の有意な危険因子ではなかったと報告されています。

なので、脳卒中治療ガイドライン2015には、この項目には「脳出血」は含まれていません。

ま、でも、タバコはやめておいた方がいい事に変わりはありません。



◆ 高血圧を持っている人はさらに発症リスクが高まります。

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喫煙により致死性脳卒中の発症リスクが高くなるが、高血圧患者ではさらに高くなる。
(脳卒中治療ガイドライン2015より)

高血圧によって動脈硬化が進みます。動脈硬化によって血管は柔軟性を無くします。その結果、血管はもろくなり破れやすくなります。また、血管内部が狭くなり詰まりやすくなります。

タバコは血管に悪さをします。


◆ 5~10年の禁煙で脳卒中のリスクは低下します。

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脳卒中のリスクは喫煙本数が多いほど大きくなり、5~10年間の禁煙により脳卒中のリスクは低下する。
(脳卒中治療ガイドライン2015より)


禁煙は遅すぎることはありません。

いつでもやればいい事が待っています。

「もう何十年と吸っているんだし、今さら禁煙て…なぁ」

いいえ、禁煙してください。


大事なことですから何度でも言います。

タバコは脳卒中のリスクを高めますが、脳卒中以外の疾患も発症のリスクを高めます。

タバコには200種類以上の有害物質、発がん物質が含まれており、吸えば体内に付着します。そして自分のおこずかいが煙になって消えていきます。

もし将来COPDになったら、息が出来ずに24時間苦しみます。酸素ボンベと共に外出や家の中を過ごします。

COPDになったら治りません。

禁煙はいつでも有効です。

それでもまだタバコを吸い続けますか?



それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

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