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世の中にはたくさんの健康情報が流れています。

多くの人が健康に興味を持っていると思います。

誰でも健康がいいでしょう。

私は看護師になってから入院してきた患者さんにご自身の病気についてどう思っているかをたくさん聞いてきました。「病気なんて自分は大丈夫。関係ない」と思っているのが普通かもしれませんが、誰にでも病気になる可能性があります。なので、自分の健康に関心を持つ、不十分と思うなら健康になるように行動する。これが大切です。




◆ 多くの患者から聞いた「病気になってどう思ったか」

私は脳卒中を得意とする看護をしています。

今までの看護師業は脳卒中が中心でした。

なので脳卒中患者さんにインタビューというか、質問をしています。


いろんな質問がありますが、一番よく質問するのはこれです。

「この病気(脳卒中)になって、どう思ったか?」


この質問の返答で多いのはこれです。

「まさか自分がなるとは思いもしなかった」


脳梗塞や脳出血はそういう病気があるのは知っていたが、どこか他人事で、自分がなるとはまったく思わなかったという返答が多かったです。

これは真実なのでしょう。多くの人は「まさか自分が」と思うのです。


◆ 健康情報は読むだけ聞くだけで、実行しない人が多い。

健康情報番組や健康食品のCMなど「これが効く」「楽になる」といった情報が飛び交っています。

サプリメントの広告やCMも多いですよね。

ネットや雑誌、新聞などの広告も含めたら、とても多くの健康情報があります。

それだけ多くの皆さんの関心があるのと、企業の儲けになるのでしょう。


よくあるのが、ランニングマシーンやエアロバイクを買ったのはいいけど、最初だけで後は全然使わずに埃をかぶっているという例。


私が病棟で入院患者さんと話す内容で

「おうちに血圧計がありますか?退院後も継続して血圧測定をおすすめします」

と言うと、

「あー、あるある。血圧計。持っているけど全然使ってないなあ」

という返答がいかに多いか。


健康にはとても関心があるが、健康になるための、健康を維持するための行動をしない。


また、サプリメントを買って飲むことで満足して、その他のことをしない。運動とか食生活とか。


健康のバラエティー番組で「肩こりにはこういう体操が効く」「便秘解消にはこの動き」など様々な体操やポーズが紹介されますが、それを毎日欠かさずやっている国民はいるのか。次の日になったらすっかり忘れているんじゃないかと思います。


健康情報に関心が高まっている現在でも、実行している人は少ない。

結局情報だけを知って、それで終わり。昨日までの自分とライフスタイルは変わらない。


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ちなみにサプリメントの多くは飲んでもあまり意味がありません。企業が儲かるだけです。

よく聞く「コラーゲン」は飲んでも食べても意味がありません。

コラーゲンは人体の中で生化学で合成されるものだから、胃腸に入って吸収されたところで自分のコラーゲンにはなりません。

ビタミン系サプリメントは、ビタミンは多く摂取すれば余分なものはおしっこで排出されるので、いっぱい摂ったからといってその分身体にいいということではありません。

なので私はサプリメントは買いません。それよりもバランスのとれた食事をとったほうがよほど健康的で有効だと考えます。まあ購入は個人の自由ですので、そこは別にご自身で満足されていたらそれでいいと思いますが、多くのサプリメントはお金の無駄が多いということは知っておいてください。


◆ 「明日は我が身」は本当にあります。

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どんなに健康に気を付けていても病気やケガになるときはなります。

そんなことを言っては元も子もないと思われるかも知れませんが、「健康でいたい」という思いは大切ですし、それに向かって行動をすることはもっと大切です。


血圧が高ければとにかく有酸素運動をする。

血糖値が高ければとにかく有酸素運動をする。

体力がないのならとにかくウォーキングからでいいので汗をかく。

これをすれば値は下がりますから。

場合によっては内服薬なんかいらなくなります。

でもやらないんです。

タダで値を正常化できる手段なのに。

運動ができる人は、有酸素運動をやれば無料で薬を減らせられる可能性があるんです。

みんながみんな、やるとは私も思いませんが、健康情報の文章を読むだけではなんにもならないということです。


血圧が180~190とめちやくちゃ高いのを長年放置して脳梗塞を起こした若い患者を知っています。

後悔しても仕方ないと思わず、これからの人生を再発しないように生きるために自分の健康にもっと関心を持っていただきたいと思います。

今は特に何もなく健康な方も明日は我が身と思って、できるだけ健康寿命を延ばしていただきたいと思います。



それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

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