人間の脳は生まれた時はとても未熟なもので、時間をかけて成熟していきます。
成熟の速度は、脳の部位によって差があります。なかには生後数年を要する部位もあります。
脳が機能を取得すべく、学習している期間といえます。
もし、ある時期までに機能が取得できなかったら、一生にわたり失われたままになるものもあり、その時期を「臨界期(りんかいき)」と呼びます。
ちょっとその実例をご紹介します。
◆ 親に棄てられオオカミに育てられた子のその後は。
有名な話があります。
昔、生後親に棄てられてオオカミに育てられた子が発見されました。
推定7・8才。
保護され、その後いろいろな教育を試みましたが、結局、言葉を話させることはできませんでした。
言語を母国語として習得する臨界期は六ヶ月ごろから始まって十二才くらいまで、言語の習得は六才と言われています。
つまり推定7・8才で保護され、そこから言葉の教育を受けても結局習得できなかったということは、やはり、機能によってはある時期までに習得しないと、そのあと一生取得できない機能があるということです。
◆ 知能は年齢を重ねるとともに発達する。
今までの知識や経験を結集して、場に応じた適切な答えを導き出す能力で「結晶性知能」と呼ばれるものがあります。
最近の研究では、この「結晶性知能」は高齢になっても発達することが明らかになっています。
長い年月にわたって蓄積された多くの知識や経験を、新たな神経回路によって結びつけることにより引き出されるのです。
◆ 脳に刺激を与え続けよう。
本来脳は一生学習するものです。
— ピストン (@ow3Ci2lXlmskjrr) 2019年5月12日
たとえ高齢になってもその速度が遅くなるが、学習することはできます。
使わないと衰えもします。
脳にしても何にしても、活用することが大切です。
使わないと使わないことが当たり前に、使っていると使うのが当たり前になります。
これが活力と若さにつながります。
知能は歳を重ねても発達するとお話しました。
そのためには、何歳になっても、普段から脳を使う習慣を持ち、意欲的に生きること、興味を持って生きることです。
刺激を受けることで神経細胞の死滅を抑制します。
そして新たな神経回路の形成につながります。
このことは、高齢者の脳を調べたところ、歳を取っても知性を磨き続けた人は長生きで、神経細胞の特記が伸び、新しい神経回路が形成されたという報告から証明されています。
◆ 歳だから・・・なんて関係ない。好奇心旺盛に生きよう。
脳は刺激を受けると活性化します。
違う表現ですと、「老けない」ということです。
絵を見る、映画を観る、音楽を聞く、誰かに会いに行き話をする、旅行に行く、新しいお店に入ってみる、など何でもいいのです。
新しいことをやるのがおすすめですが、普段をちょっと違うことをするだけでも脳に刺激になります。
そう、チャレンジしている人って若いんです。
なにも難しいことをしろということではありません。
本を読むということでも立派な刺激です。
なんならブログを書くとか、読むとかでもいい刺激になります。
あっ!もう脳が刺激を受けてますね!ヽ(^o^)丿
それではではでは最後まで読んでくださってありがとうございました。
コメント 0
コメントを書く