最近こういうニュースが多いです。
◆ トイレに向かう途中で転倒 病院が損害賠償
CBCテレビの報道によりますと、
一宮市立市民病院(愛知県一宮市)に入院していた当時80歳の男性が、トイレに向かう途中に転倒し、歩行不能な状態になりました。 この事故について、病院側が過失を認め、男性側に450万円を支払うことで和解が成立することになりました。
この患者は80代の男性患者です。
この男性患者さんは、
眠剤を飲んで夜寝ていました。
深夜2時半、トイレに行きたいとナースコールを押しました。
看護師が一緒に付き添ってトイレまで歩いていました。
看護師が片腕を支えていましたが、男性患者が膝おれがあり、
そのまま一緒に転倒しました。
男性患者は右大腿骨頚部骨折。歩行困難になりました。
病院側は「車いすにしておけばよかった」とし、
450万円を支払うということで和解しました。
最近こういうニュースが多いですね。
患者さんが転倒したら病院や施設側が負けています。
今回は和解でしたが、そういうことです。
いつも思います。
もう患者さんを歩かせないほうが安全でいいんだと。
ちょっとでも転倒しそうな人は、歩かせないほうがいいと。
リハビリなんかするもんじゃないと。
◆ どうしたらいいの?
特にボクは回復期リハビリテーション病院にいるからそう思います。
回復期リハビリテーションだから、
歩ける可能性がある患者さんの場合、
どこかで車いすを卒業して、
歩行器なり、杖なり、歩く訓練をします。
でも付き添っても、女性看護師なら、
大きな男性患者の場合、支えきれず一緒に転倒することがあります。
「じゃあ車いすにすればよかったんだ」
って言いますけど、
そんなこといってたら歩く訓練ができないじゃないか。
「眠剤を飲んでいたからよけいふらついたんだ」
って言いますけど、
患者さんが希望したかもしれないじゃないか。
眠剤を飲まなかったら「くれくれ」と言われたら出しますよ。
というか、眠剤飲んでいなくても転倒なんてよくありますから。
結局、転倒したら病院が悪いということが続いています。
どうあっても病院が負けています。
80代でも何千万円も賠償金がもらえる判決が続いています。
現場の看護師や介護士たちは怖がっています。
もう、患者さんを歩かせないほうがいいよって。
「足が弱って立てないほうがいい、安全だから」
って、本当に現場では言っていますよ。
「家族は家で介護しないって言っているので退院後は施設。
じゃあ、歩行訓練をやめて足を弱らせて車いす生活にさせたほうがいいね。
そのほうが今後施設側も安心するだろうから」
って、本当に現場では言っていますよ。
だって転倒されたら賠償金だもん。
こういう社会でいいのか…。
それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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