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SCU、回復期、ACLS、認知症ケア専門士、認定看護管理者ファースト、うつ病にさせないためのアドバイザー。医療的ケア教員。現役看護師だから書ける旬な情報を分かりやすく発信。

カテゴリ:医療職向け

無気力を避けて、モチベーションを下げないコミュニケーション力。

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誰でも褒められるとうれしいですし、叱られると悲しいものです。

ずっと褒められるといいのですが、そうもいきません。

やる気と根気という言葉がありますが、仕事や勉強に限らず、リハビリをする患者さんに持っていただきたいマインドです。

しかし、年中やる気に満ちているということは難しく、時には怠け心が出ますし、どうもやる気が出ない日もあるでしょう。

今日のリハビリスタッフが気に食わないということもあるかも知れません。

これが一時的ならまだいいのですが、やる気がなくなって無気力になると、話しが難しくなります。

無気力になると、何でもないことすら、やらなくなってしまうからです。

無気力について興味深い実験があります。




◆ 「カマス理論」という「諦め」の実験。

カマスという魚をご存知でしょうか。

人を襲うこともあるという気性の荒い魚で、小魚などを餌として食べています。

水槽にカマスを入れ、その中に小魚を入れるとカマスは食べようと襲い掛かります。

ではその水槽に透明の板で間仕切りをして、カマスと小魚を別々に分けます。そうするとカマスは小魚を食べようと何度も何度も透明の間仕切り板に当たります。でも何度も体当たりしても食べることができないので、結局カマスは食べることを諦めてしまい、間仕切り板を外しても小魚を食べようとしなくなります。


食べようと思えば食べることができるのに、食べようとしない。

カマスは何度も食べようとしましたが、結局すべて失敗に終わり自分の力では食べることができないと分かると、できるのにしなくなるのです。


もう一つ、興味深い実験があります。


◆ 「セリグマンの犬」と呼ばれる実験

アメリカの心理学者:セリグマンの行った実験です。

壁が高い部屋に犬を入れて、床に電流を流します。すると犬はびっくりして電流から逃げようと飛び上がります。しかし、これを何回も続けていくと、飛び上がっても壁が高くてここから逃げられないと学習した犬は、飛び上がらなくなります。

これを学習したあとに、壁がとても低い部屋に犬を移して電流を流します。今度は壁がとても低く飛び越えられるにもかかわらず、逃げられないことを学習した犬は飛び上がろうとしません。逃げられる環境にも関わらず、逃げることを諦めたのです。「どうせ逃げられない」と。

これを「学習性無力症」といいます。

失敗が続くと、挑戦したり今度こそ成功しようとして行動する気力すらなくなり、無気力になります。


セリグマンは、

「回避不能な嫌悪な刺激にさらされ続けると、その刺激から逃れようとする自発的な行動が起こらなくなる」

としています。


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これは私たちの生活にも当てはまります。

ブラック企業や社畜といわれる状況に置かれている人は、これに当てはまりそうです。

「ブラック企業なら、自殺するまで働かずに辞めたらいいのに」

と言う人がいますが、強烈なストレスにさらされていると、自ら逃げようとしなくなる。

また、少しの努力でこの劣悪な環境から逃げられるのに、自ら行動を起こさなくなる。

これはまさに、今までの経過から、逃げたくても逃げられないと刷り込まされた結果、逃げることを諦めてしまったのです。

虐待もそうです。


職場でいろいろ提案しても、一向に採用されないと「どうせまた提案してもダメに決まっている」と提案すること自体を諦めてしまうようになってしまいます。


これはいろんな場面で起こり得ることです。


◆ だからこそ、成功体験は大切にしたい。

このように、やってもやっても失敗ばかりだと、そのうち「やってもどうせ逃げられない」「また失敗するに決まっている」と、しなくなるんです。

無気力になります。

これは上記の実験例にあげたように、有名なことです。


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これを避けるには、成功体験をさせてあげることです。

リハビリでも同じことがいえます。

具体的には、自分の限界をほんのちょっとだけ超えるようにサポートする。

10mを歩くのに、今まで90秒かかっていたとします。

今度は10mを88秒で歩けました。

これをしっかり褒めましょう。

今までの限界を突破するとドーパミンを出してそれが前頭葉に行き、やっていたことが強化されます。

この例でいうと、10mを88秒で歩けたということが強化され、次もまたこの感動を味わいたいと思い、脳がそのときと同じ指令を出します。


成功したとき、脳はドーパミンをドパッと出します。

これは報酬系とよばれる物質で、ドーパミンがでると「うれしい」とか「楽しい」とかの気持ちになります。

そして、脳はその時やっていた行動を強化します

たとえば、好きな人が自分を見てほほ笑んでくれた。そしたら私の脳はドーパミンを出します。だからまたあの人に会いたいと思うのです。またほほ笑んでもらおうと行動するのです。


こうした心理学、脳科学をうまく利用することで、相手のモチベーションを下げずに関わることができるようになります。

心理学とか脳科学というと、なんだか難しそうに思いますが、実は私たちの生活にとっても身近な学問なのです。


小難しいことはさておき、失敗ばかりを指摘していると、相手は「セリグマンの犬」のように無気力になってしまうかもしれません。

要はコミュニケーションを大切にしているかどうかです。

一歩的に自分の考えを相手に押し付けていないか。

相手のやっていることをけなしてばかりいないか。

コミュニケーションは双方の意見や考え、思いを投げて受け取る、キャッチボールのようなものです。

ボールを適切に投げないと、悪意しか相手に伝わりません。


リハビリにモチベーションは大切です。

仕事や勉強もそうですよね。


相手のモチベーションをあげられるのは自分の言葉なんだと思って、継続可能なリハビリを目指していきたいですね。




それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

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他人に振り回されて生きるか、自由に生きるか。

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自分のことを周りの人たちはどう思っているのだろうか?

こんなことを言ったら、相手はどう思うだろうか?

これだと周りからおかしいと思われるかな?


私たちは社会のなかで生きていますので、必然的に周りの目が気になります。


なかには「周りの目なんて、気にしないよ」という方もいるでしょう。

しかし多くの人は、特に日本人は、周りの目を気にするものです。


あなたなら、どっちを選びますか?

他人に振り回させれ生きるか、それとも自由に生きるか。


ある患者さんが、

「こんな体になって・・・近所や友だちに見られるのが恥ずかしい」

とおっしゃっていたのが印象的でした。




◆ 杖や装具、車いすを使っていると恥ずかしいですか?



先ほどの患者さんは、脳卒中で片麻痺が残りました。

装具を足に付けて歩行をし、杖をついています。

それがどうも気になるそうで、恥ずかしいとおっしゃっていました。


感じる感性は人それぞれです。

ある人はそんなの嫌だと思い、ある人は別にいいんじゃないと思う。


それと、人は自分と違うことを嫌がる。

特に日本人はそういう傾向があります。


集団を重視し、みんなと同じということを良しとします。安心します。


ところが、海外では個性を重視します。

日本ではあまり見かけないユニークな格好をしていても、誰も気にしません。

たとえば学校では制服もなく、鞄も自由。髪型も自由。授業中に足を組んでいても、頬づえをしていても自由。

要は勉強ができれば、成績がよければ、何も文句は言われません。

だって勉強しに学校に来ているんですから。勉強ができる子なら、それでOKという訳です。

大人になっても、この考えです。

優秀であれば、どんな格好でも、趣味でも、しゃべり方でも、歳が若かろうが、OKです。

だって優秀ですから。会社に貢献できれば、業績があがれば、それでOKという訳です。


欧米では車いすの方は、健常者と同じ感覚で生活をしています。

車いすに乗っていても、だれも冷やかしたり、ひそひそ言ったりしません。

歩けなくても、彼は彼。彼女は彼女。なにも変わりません。

車いす生活でも彼の価値は変わらないから、誰も気にしないし、以前の評価から下がることもありません。

だって、あなたそのものに価値があるのですから。


◆ 卑屈になるか、這い上がるか。

たしかにショックでしょう。

絶望するかもしれません。

事故にしても、脳卒中にしても、突然きますから。

心の準備なんて関係なく、ある日突然きます。


今までやってきたことができなくなることもあります。

これからやろうと思っていたことができないこともあるでしょう。

将来の計画を大幅に変更しないといけないことになるかもしれません。



いまは昔と違い、非常に様々なことが進化しています。

たとえ障がい者になっても、健常者と同じことができることが多い時代です。


世間も障がい者に対して寛容になり、受容し、仲間として普通に接していくようになってきました。


バリアフリー

ユニバーサルデザイン

介護タクシー

雇用の障がい者枠

エレベーターの車いす用ボタン

など、他にもたくさんの仕組みや取り組みがあります。

これらはひと昔前はなかったものです。


車いすでも一人で新幹線に乗って東京へ行ける時代です。


今や障害を理由にできないことは少なくなりました。


パラリンピックの選手を見てください。

あの姿を見ていたら、なんでもできると思いませんか?

パラリンピックの選手をバカにしている人を、私は見たことがありません。


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車いすの社長さんもたくさんいます。

車いすの世界的物理学者 故ホーキング博士のことを、人工声で変だとか変わった車いすで変だとか、そういうことを言う人を知りません。



◆ たとえ麻痺等があっても、あなたはあなた。

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親が片麻痺になったら、子どもは親が嫌いになるでしょうか。

子どもが片麻痺になったら、親は子どもを嫌いになるでしょうか。


今まで仲良くしていた友人が車いす生活になったら、絶交しますか。


先の車いすの社長さんも故ホーキング博士も、実績で周りを黙らせている。

だれもバカにしません。


例え実績がなくても、もう時代は変わっています。障害のあるなしに関わらず、やりたいことをやればいいのです。

できる時代ですから。


周りの目を気にして殻のなかに閉じこもるのか、「私は私。これからもできる」と思うか。


周りの目を気にして行動をしなかっても、あなたに何か得なことはないのです。


自分が思っているほどは、周りの人はあなたのことを気にしていません。


犯罪とか道徳とかに反しないのなら、誰かに迷惑をかけていないのなら、もっと自由に自分のやりたいことをやりましょう。

やらない理由なんてないですから。


自由は手足が自由に動かせるという意味ではありません。

自分がやりたいことをやるということです。


それではではでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

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昔は脳卒中発症後は動かすなが常識だった。今は早期リハビリテーション開始が常識。

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早期離床、早期リハビリテーション開始。

これは現在の医療の基本的な考え方です。脳卒中になっても状態が安定してきたら、早期にリハビリを開始することで、回復を促すことができるからです。

ところが昔はまったく逆で、「動かすな」が基本的な考えだったのです。




◆ 故佐藤首相が脳卒中で倒れたとき、誰も病院に救急搬送しなかったという事実。

1975年5月19日、ノーベル平和賞の故佐藤首相は、築地の料亭で政財界の人たちと宴席のとき、突然倒れいびきをかきはじめました。


当時のニュースでは脳溢血ということでしたが、たぶん脳梗塞だろうと今では言われています。

大学病院から医師団が駆けつけてきました。

しかし、誰もすぐに病院に救急搬送をしようとしませんでした。

当時は脳溢血というと、「動かすな」が常識だったのです。

故佐藤首相はなんと4日間もそこの料亭で寝かされていました。


そのあと病院に移ったのですが、そのあと一度も眼をさますことなく、6月3日亡くなられました。


有名大学の医師団でさえ、「動かすな」が信じられていたのです。

今となっては考えられないことですが、これはほんの44年前のことです。


◆ その後日本に初めてCTが来た。

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佐藤首相が亡くなられたあと、同じ年の9月に東京女子医大に日本初のCTが導入されました。

亡くなられるほんの少し後に導入されました。


このCTにより脳卒中医療は劇的に進歩しました。

CTを発明したハウスフィールドとコーマックの二人はノーベル医学生理学賞を受賞しました。


現在はMRIも加わり、画像診断は医療に欠かせない存在となっています。

CTとMRIはそれぞれが得意とする分野がありますので、病気の種類によって使い分けられています。


◆ 現在の脳卒中リハビリは早期から開始するのが常識。

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現在は脳卒中を発症したあと、状態が安定してきたらすぐに離床し、リハビリが開始されます。

これは早くリハビリを開始したほうが、後の回復がいいからです。

数々の研究によるデータがそれを示しており、エビデンスのある方針といえます。


急性期病院ではこの考えに沿って、早期離床、早期リハビリ開始を導入しています。

私が以前勤めていた脳外科の救急病院もそうでした。


しかし急性期病院はリハビリ時間が限られており、回復期のようにみっちりリハビリをすることができないのが現状です。

しかもまだ点滴をしていることが多くリハビリがしにくいのと、看護師も治療補助優先でどうしても患者さんのリハビリに関わることが難しいのです。


なので、できればもっと早く回復期リハビリテーション病院に移って、毎日みっちりリハビリをして、それこそリハビリ漬けの毎日にしたほうが、後々いいのです。


それではでは最後まで読んでくださってありがとうございました。





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脳卒中患者の早期離床、早期リハビリで気を付けること

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今の医療は「早期離床、早期リハビリテーション開始」が主流です。

私が以前脳神経外科の救急病院に勤めていたときも、ラクナ梗塞では入院翌日からリハビリテーションを開始していました。

SCUという脳卒中専門集中治療室に配属されてからも、大きな手術をしたあと、なるべく早期にリハビリテーションを開始していました。


ここで早期離床、早期リハビリテーションを始めるにあたり、気を付けないといけないことがあります。

それは血圧です。

◆ 血圧の低下に気を付ける

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早期離床でもっとも気を付けることは、血圧です。

この血圧は大きな病気や脳の病気をしたあとは、低下しやすい状態になっています。

ベッドで寝ている状態では血圧は安定しているが、起こして座ると一気に血圧が低下するという恐ろしいことが起こる可能性があります。


ですから、何でもかんでも「早く起こそう」というわけにはいきません。

特に脳の病気、脳卒中になられている患者さんの場合は、特に慎重に起こす必要があります。




◆ 脳は血圧を一定に保とうとする

脳はうまくできていまして、脳に流れる血流を一定にしようとして血圧を保つ機能があります。

この機能は「交感神経」と「自動調節能」です。

まずは交感神経です。寝ている状態から起き上がると、脚に溜まった血を血管を縮めたり、心臓からの血流を増やしたりして全身の血圧を一定に安定させようとします。これは交感神経が働いているからです。

ですので、寝ていても起きていても基本的に血圧は一定なのです。


もう一つは自動調節能です。「機能」と書き間違えたのではありません。最後の文字は能で正しいです。

これは血圧が変動しても、脳の血流を一定に保とうとする機能です。

一般的に血圧が50~150㎜Hgくらいまでは脳血流を一定に保ちます。

この二つのバリアーのおかげで、脳は安定した血流を受けることができるのです。


ところが脳卒中になると自動調節機能が壊れてしまい、血圧の変動が直接脳の血流に影響を与えてしまいます。

たとえば寝ている状態での血圧と、起きた時の血圧が30%低下したとすると、脳血流も30%低下したと考えられます。


これが早期離床時、または早期リハビリテーションを実施するときに気を付けないといけない理由になります。


早期リハビリテーションは患者さんの回復を促すことになり、有効な手段です。

しかし、こうした身体の変化があることをよく理解して、観察を強化しながら早期リハビリテーションを実施していきましょう。


もしご家族さんのなかに脳卒中等で入院されていて、リハビリがゆっくりだなあと感じるのであれば、もしかしたら、こうした身体の変化に慎重になっている可能性があります。

個人差がありますが、急な変化に弱い状態になっているので、無理せずにその人にあったリハビリを行う必要があります。


◆ まとめ

・脳卒中等を発症すると脳血流を一定に保つ機能が壊れるため、急な動きに身体が対応できない可能性がある。

・早期離床、早期リハビリテーションは大切です。しかし、上記のように注意深く観察をする必要があります。

・その人にあったペースでリハビリをしていく。でも根底には早期にベッドから離れるようにアプローチをすることは大切です。


それではでは最後まで読んでくださってありがとうございました。



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患者からのセクハラにはこう対処しましょう

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患者さんからのセクハラ被害はかなりの数あります。

「自分は大丈夫」と思っていても、いつ被害に遭うかもしれません。気を付けてください。


ではセクハラ被害にあったら、どうしたらいいのでしょうか?対処を実際の経験をもとにお知らせします。

◆ 対処その① 情報を多職種で共有すること

セクハラ被害が発生したら、まずこれをしましょう。

リハビリ病院にかぎらず、急性医でも、老健施設でもセクハラ被害が発生したら、みんなで情報共有をしましょう。

看護師が被害になったからといって、看護師の間だけ情報供給をしていても意味がありません。

そもそも一人の患者さんに看護師しか関わらないなんてことはありません。

リハビリもするでしょう、看護助手さんやケアワーカーさんも関わるでしょう。実習生もくるかもしれません。

多くの人が関わるのが病院や施設なのです。


他の女性スタッフにも被害がいかないように、また、もう被害に遭われた方を守るためにも、情報共有は大切です。


◆ 対処その② その患者には、できるだけ女性スタッフが対応しないように調整する。

被害に遭った女性スタッフはもちろん、できれば他の女性スタッフもその患者さんのケアに入らないように調整をするのがベターです。

人手不足があり、なかなか女性スタッフがケアに入らないようにすることは難しいでしょう。

どうしても女性スタッフがケアやリハビリに入るのなら、その女性スタッフにセクハラの情報を伝えるようにしましょう。

想定していないで接するのと、想定して接するのとでは対応の素早さが違いますから。


◆ 対処その③ 家族に連絡をする。

本人は家族に言わないで欲しいと思うかもしれませんが、やはり言うべきです。

よほどの凶悪なことはすぐに連絡したほうがいいですが、状況しだいでは次に家族が面会に来た時やカンファレンスの時に言ってもいいでしょう。

家族も聞きたくない情報ですが、病気の中で何が起こったのか、ご家族も知っておいたほうがいいのです。

なんせ、犯罪が発生したのですから。


◆ 対処その④ 強制退院とする。

何度注意しても止めない、対策を講じても被害がなくならない、多数の女性スタッフが介入を拒否する、被害者が出社できない状態になっている等の深刻な状況なら、強制退院も考えます。

今までは患者を強制退院することは、実はあまり例がなく、難しかったのです。

しかし、今はセクハラは立派な犯罪として広く国民に認識されています。


犯罪を繰り返している患者さんを看れないとなると、強制退院になる可能性があります。




◆ セクハラ被害を受けたらどうする?

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まずは上司に報告をしましょう。

しかし被害を受けた本人は、言いにくいことでしょう。

実際、セクハラ被害を受けても誰にも言わずに自分の中でとどめている人も多くいると聞きます。

話しずらいのはよく分かります。

しかしこれからのあなたを守るため、他の女性が同じ被害に遭わないためにも、どうか勇気をもって話してほしいと思います。


昔は「あんたも油断するからいけないのよ」とか「老人だから寂しいのよ」といった風潮もありました。
しかし、今はそうした考えはむしろダメで、犯罪として対応しないといけません。
「病気がそうしているんだから」とか言う人もいますが、ならばきちんと治療を受けないと、患者さん自身にもマイナスになります。
そういう意味でも、勇気を持って話してほしいと思います。
最近は、病院内に「パワハラ・セクハラ対策委員会」という委員会を設置している病院も出てきました。
その委員に話してもいいと考えます。
とにかく犯罪が発生したんだという認識を持つことが大切で、なあなあで済ましている職場は今後大きな痛手を受けることでしょう。

◆ まとめ

・セクハラ被害が発生したら、多職種間で情報共有すること。

・なるべく対応するスタッフを限定すること。

・一人で抱えず、勇気を持って話してほしい。

・セクハラは犯罪です。この考えを全員が持つこと。


それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。


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患者さんのリスク管理について、既往歴を甘くみてはいけない理由

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患者さんのリスク管理をするうえで、既往歴を甘くみてはいけません。

特に高齢者の場合、複数の疾患を抱えている方はたくさんいます。

加齢に伴い病気にかかるリスクは高くなります。

また、病気でなくても体力は若い頃に比べて格段に落ちています。

加齢、既往歴、これらを総合的に見て判断する力が必要です。



◆ 見えないところにリスクは隠れている、それを診るためには?

糖尿病、骨折、高血圧、心不全など、その人の持っている病気はそれぞれです。

今は治っている、もしくは落ち着いている状態の今までにかかった病気を既往歴といいます。

高齢者の場合、この既往歴は複数あることは珍しくはありません。

ご本人も

「ガタがきたなぁ。歳だな、情けないわ」

とお思いかもしれませんが、長生きすればするほど体にガタがくるのは仕方がないことです。

長年使い続けていると、どこかしら痛んでくるものです。


なので、私たち医療者は患者さんの既往歴を把握することが大切です。

もちろん、既往歴が全てではないのですが、

そこには大きなヒントが隠されているときがあります。

今の病気だけについ目が行きがちですが、現病歴だけをみていては本当の病気を見過ごすことになりかねません。


たとえば患者さんが

「ご飯いらない」

と訴えたとします。

どうしてご飯を食べようとしないのか?考えますよね。

そういう気分じゃないから、間食を食べたから、まずいから、そのそのお腹が空いていないから・・・・

原因をいろいろ考えますが、既往歴にヒントがあることがけっこうあります。

ですから、いろんな病気の症状を勉強しておく必要があるのです。

患者さんによっては自分の症状をうまく表現できないことがあります。

「何か変」「いつもと痛みが違う」など、どう的確に言い表したらいいのか、困っているのかもしれません。


検査をしたら分かるだろうと思うかもしれませんが、そうだとしても、どの検査をするのか検査内容を決定するためにも、ある程度「この病気を疑う」というものがないと、やみくもに何でもかんでも検査をするわけにはいかないからです。


患者さんが「大丈夫だよ」と言っても、よく見ると顔に冷や汗が出ていたり、身体が熱かったり、触ってみて痛みがあるとか、患者さんの言葉以外のところで症状のヒントを発見しようと観察しないといけません。

見えない病気を診るためのポイントフィジカルアセスメント能力を高めること。
・顔色、声質など五感をフル活用して、患者さんの真の言いたいことを知ろうと観察すること。
・普段の様子をしっかり覚えておくこと。
・いろいろな病気の原因や症状を勉強すること。
・どういう場面で症状が出るのかを調べること。




◆ 既往歴を甘くみないで。ヒントはそこにあるかも。

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既往歴は今は治っているからとか、落ち着いているからとかで安心してしまうことがあります。

「昔になった病気でしょ。今は大丈夫」

と勝手に安心感を持ってしまっている人もいます。

しかし既往歴はまた発症するかもしれませんし、その病気が他の臓器に悪さをしている可能性もあります。


痛みを単なる「痛み」としてしまわないよう。

「そんなに痛くなさそうだから、大丈夫」「もう、昔の話でしょ」と甘く思っていると後で大変なことにつながる可能性もあります。


これは一例ですが、

「痛み」にはいろんな原因が考えられます。


もしかしたら、とても重大な病気のサインかもしれません。

どうもないのでしたら、それで安心かもしれません。


その見極めをするために諸検査をするのですが、例えば医師に報告をするレベルなのか、すぐにするべきなのか、医師に合ったタイミングでもいいものなのか、判断しなければいけません。


リハビリでしたら、リハを中止するべきなのかどうか。

医師でないからそんなのできない。ということを言っていてはだめです。


患者ファーストです。

診断は医師がします。その前段階でいち早く私たち看護師やリハスタッフ等が気づけたら。

こんなに患者さんにとって心強いことはないでしょう。


一つの病気が他の臓器に悪さをして、病気のある場所以外のところで症状を出していることもあるのです。


症状の現れている場所だけをみると、気づかないことがあります。


既往歴から全身のフィジカルアセスメントまでみれるようにして、患者さんに安心安全を提供できるようにしましょう。


それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。






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価値のあるものには対価を払うという考え

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私たちが労働の対価として給料をもらうのは、価値があることをしているからでしょうか。

それとも働いた時間に対して給料をもらっているのでしょうか。

「価値のあるものには対価を払う」これはこれからの時代、とても重要になってくるようです。

この価値のあることを顧客や患者さんに提供するとは、どういうことなのでしょうか。




◆ 時間を売っている仕事、価値を売っている仕事

看護師でなくても、たとえばコンサルタントや教師もそうですよね。

弁護士もそう。あん摩マッサージも。

他にもありますが、これらの仕事に共通するのは、「価値あるもの」を顧客に提供して、その対価としてお金をもらうということです


プロブロガーもそうですね。

ユーチューバーも。

たくさんの再生回数があるということは、そこに人が集まっているということです。

そうすると広告を出すメリットが生まれるのです。

フォロワーが増えるということは、それだけ自分の価値を高まっているということです。


かたや会社員では、自分の時間を会社に提供して報酬をもらっています。

これは悪いということではなく、そういう仕組みのなかで働いているということです。

いい仕事をしたら給料が増えるかもしれませんが、これは時給がアップしたということです。

雇われているうちは、時間給。つまり時間に対する報酬です。


しかし自分の価値が高くなると、別の報酬が生まれる可能性があります。


◆ 時間で働くうちは人生を売っている、価値を売りましょう

会社員であればどうしても自分の時間を会社に提供してお金をもらっている仕組みの中にいます。

ビッグプロジェクトを成功して昇給しても、ボーナスがドカンともらえても、その事業は自分の持ち物ではなく会社の物です。

辞めてしまえば、「あれはオレが手掛けたんだ」と過去の自慢話しかできません。

アルバイトもそう、派遣もそう、大抵の仕事、特に雇われているうちは、どうしても自分の時間を会社に提供して報酬を得ることになります。

これは自分の人生を切り売りしているようなもの。


私も病院という雇用主から給料をもらっている、時間給の人間です。


病院に自分の人生の時間を提供して、日々の業務をやって、お金をもらっているのです。

これが悪いことなのかというと、資本主義のなかでは雇用と労働は当然であり、悪ではありません。


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しかし、これからの世の中の変化を考えると、単に雇われているうちは安泰、ということは言えなくなります。


AIの発達で、多くの仕事がロボットに代わっていくことでしょう。

コンビニの24時間営業がつらいと話題になっていますが、これも無人化がもうすぐそこまで来ています。

配送も自動運転が主流になるかもしれません。

教育もオンラインで配信する時代です。

新聞もなくなるでしょう。

回覧板もなくなるでしょう。


こうした不安定な時代に生きている私たちは、どうやって報酬をもらっていけばいいのでしょうか。


それは自分に価値を付けることです。

時間やロボットではできないこと。ロボットは決められたことしかできません。

AIの発達でここを克服するのはまだ先です。

価値を高めていくことが、時間給で上限がみえている限界を突破できます。


その人ができることを、次元の高いレベルに持っていけるように日々努力をしていくことをしないと、これからの時代は本当に先が不安定です。


私であれば、

患者さんが良くなるようにケアやリハビリを援助すること。

24時間安心して治療に専念できること。
その環境を提供すること。
知識やアドバイスを提供すること。


またこれから副業解禁となれば、本を出したり、講演をしたり、いろんな施設や病院で教育したりと、活躍する場が広がることが予想できます。


看護師以外の仕事もそうです。
自分の価値を高めましょう。


それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。


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お願いするなら、その理由も伝えましょう

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業務中に相手に何かをお願いするときは、ただ単に「これをやって」だけでなく、その理由もちゃんと言いましょう。
それをしないと軽く考えられたり、言われた通りにしなかったり、違った解釈されます。
理由が分かると相手もやりやすいのです。

◆ 理由が分かれば自分の役割がはっきりする

自分のやっていることの全てに理由は言えますか?

細かいこと作業でも、そのやるべき理由が言えるでしょうか。

ただ単に「先輩がやっているから」「前からそうしているから」ということしか思い浮かべないようでしたら、まだまだです。

もしかしたら、当然の業務と思っていることも、実はやらなくてもいいことをやっているのかも知れません。

後輩から「なぜこうしないといけないんですか?」と質問されたら、答えられるでしょうか。

今どきの若い人は、理由がしっかりしていないと、腑に落ちないまま仕事をし、仕事にやりがいが持てないままでいることがあります。

自分の仕事にはこんな意味があるだと、ストンと心に落とし込めることができないと、誇りが持てない。

意味のある努力をすること。

今は成果がなくても、長い目で見たら後できっと成果が待っている、そういう意味のあることをコツコツと継続していきましょう。

◆ 頼まれた方も、分からなければ理由を聞きましょう

頼まれた方も、なぜそれをしなければいけないのか、理由が分からなければ聞くようにしましょう。

これは社会人として当たり前のこと。

なぜこれをしなければいけないのか分からないと、自分のやっていることに責任が持てないですし、相手から聞かれても答えられないという恥ずかしい事態になります。

私もビジネスマンの新人のころは、よく先輩から怒られたし、顧客から呆れられた経験があります。

「子どものお使いじゃないんだから」

と厭味ったらしく言われたこともあります。

そうならないように、頼まれたこととはいえ、自分のやっていることの意味をしっかり理解しておくことです。

顧客や患者さん、その家族から信頼を得られなくなりますから。


あと頼んだ側も、そのようなあやふやな態度で相手のところに行かすのは、自社のイメージダウンになる可能性があるので、頼まれた側だけを責めるのではなく、あやふやなままやらせたことに反省する必要があると思います。

◆ 自分だけが頼んだ事の重要性を知っている?

頼んだことを相手がちゃんとしなかったのは、相手に事の重要性が伝わらなかったのかもしれません。
つまり頼んだ事の重要性は、あなたしか認識していなかったことが考えられます。
「自分はちゃんと説明したつもり」とならないように、相手も正しく理解してからお願いしましょう。


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「失敗して怒鳴るくらい重要なことなら、ヒトに任せずに自分ですればいいのに」

という論理もありますが、それでは部下が育ちません。

わざと失敗させようとする意地悪な上司ならともかく、普通の上司であれば部下に成功体験もしてほしいと考えるものです。

大事なお願い事をするときは、「こういう風にきちんと伝えることが大切なんだ」と部下を教育する意味もありますから、理由もきちんと伝えて、お願い事をやってもらうといいでしょう。


それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

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転職は悪いことなのか?

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テレビを観ても、雑誌を見ても、ウェブサイトを見ても、あちこちに登場する「転職サービス」の広告。

世は転職する人でいっぱい。

ひと昔前は、1つの会社でずっと働いて定年を迎えるのが美徳というか、それが普通なんだという風潮がありました。

今でも、特に年配になればなるほど、会社を辞めるということにネガティブなイメージを抱いている人が多いのです。


果たして会社を辞めることは悪いことなのでしょうか。


私の考えは、ノー です。

転職、または会社を辞めることは悪いことではありません。

数々の仕事を経験してきた、転職だらけの私が言うのです。

今は昔に比べて、世間の転職のイメージが変わりました。

◆ 転職は悪くない。あなたが壊れるくらいなら、去りなさい。

会社を辞める理由は人それぞれですが、上位にある辞める理由は「職場の人間関係」に他なりません。

職場の人間関係がうまくいっていない、悪い、とてつもないストレス、馴染めないなど、このままこの職場にいたら、自分自身が壊れてしまう状況が多いのです。

給料が低い、将来性がないなど他にも会社を去る理由がたくさんあるでしょうが、職場の人間関係ほど働きにくいことはありません。


実際に会社を辞める理由は人間関係が常に上位にあることから分かります。


メンタルがやられるとなかなか治ることが難しい。


そうなる前に辞めることはありです。


結局会社は個人を守ってくれません。

あなたが壊れる前に去ることです。

こういう意味で、私は転職は悪いことではないと考えています。


◆ パフォーマンスが発揮できないのは環境のせいと考えていい


日本人はこうした考え方ができにくいと思いますが、結局のところ、人にはその人に合った職場環境というのがあるのです。

”我慢しろ、耐えろ、もっと頑張ってやれ”

こうした精神論が今までの会社ではびこり、それでも一定の成果が出ていましたからこれを賞賛する風潮がありました。

今でもこうした方針の会社はあります。

しかしはっきり言えることは、環境のせいでパフォーマンスが発揮できないことは大いにあるということです。


これは精神論を唱える会社の上司などは、真っ向から否定される主張ですが、事実として環境のせいで本来の力が発揮できないということはあるのです。


たとえば、役者さんを例にすると、

役者といってもいろいろありますよね。

宝塚歌劇、時代劇、映画役者、歌舞伎役者、劇団員、ドラマ俳優・・・

役者といってもほんとうにたくさんの種類の役者がいます。

それぞれの中でも、たとえば悪人に特化した役者さんもいます。

宝塚歌劇でしたら、男役の人は男役ばかりですし。

もし歌舞伎俳優が宝塚歌劇をやれと言われたら?

もしドラマ俳優が歌舞伎をやれと言われたら?

きっとその役者さんは力を発揮できないはずです。

つまり環境がその人のパフォーマンスを発揮できないようにしているのです。

同じ陸上選手だからといって、短距離選手が砲丸投げで成果がでるはずがないのです。

これは、私たちにも当てはまります。

自分の得意分野で勝負しないと勝てないのです。


どうしてもうまくいかないのなら、今いる環境を考えてみるもの大切です。

自分が環境に合っていないことは、別に恥ずかしいことではありません。

今いる環境は、あなたの活躍できる環境ではなかっただけなのです。


実際、環境を変えるだけで働きやすくなった人は大勢います。

無論その逆もあるかもしれませんが、それはまたあなたに合った環境ではなかったということです。


そいう意味でも転職は悪いことではありません。

◆ 転職=悪 というのは過去の話

ひと昔前は一度就職した会社は、定年まで勤めあげるのが美徳でした。

それを親や周りは望んだのです。
だから会社を辞めたいというと、根性なし、我慢ができない弱い人、など負のイメージを持たれたものです。
しかし今は変わり、転職は悪ではありません。
環境を変えることで、力を発揮できるのです。


そもそも今はもう、会社は個人を最後まで助けてくれません。

会社に頼るということは、今やリスクになっています。


リスクに備えるためには、自分のスキルを上げることや何かに専門的になること。そして一つの収入源に頼らないようにすることです。


会社で立派に働くことは否定しません。

会社で人生を豊かにしている人も否定しません。


しかし何度も言うように、会社は個人を助けてはくれません。

会社にすべてを捧げる生き方は、これからは逆に賞賛されなくなるかもしれません。


◆ 転職は、自分が輝く舞台へ行くための手段


このように、転職は自分に合った環境を探す手段です。

世の中には500万種以上の職業があるといわれています。

会社も何百万、何千万社とあります。

たった一つや二つの会社が自分に合わないといって、それがどうしたということです。

ひと昔のような「一つの会社に一生勤め上げる」という思考から抜けきれないと、自分に合った環境で一生働き続けることになるかもしれません。

今の職場環境が自分に合っているのなら、それはとてもラッキーなことです。

そうでない人は、たくさんいますから。


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このように転職することは悪ではありません。

転職を何度も繰り返すのは悪?と聞かれますが、数回の転職なら問題ないと考えています。私はいくつも転職をしてきましたが、あまりそこは問題になったことはありません。

看護師になる前のことですから、国家資格がなくても数回程度なら、それほど問題にならないと考えます。

今は上司でさえ転職を経験したことのある時代です。


大事なことは、

転職するのは何のためか?

自分のスキルアップになるか?


これをしっかりと考えて転職をしたほうがいいと思います。




それでは最後まで読んでくださってありがとうございました

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リハビリ効果を上げて高齢者のやる気を引き出す

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◆ 高齢者のやる気を出す方法はとてもシンプル

高齢者がリハビリを嫌がるという記事を書きましたが、今回は「高齢者のやる気を引き出す方法」を書きます。

Google検索で「高齢者 やる気を引き出す」「高齢者 リハビリ やる気」と検索すると多数のサイトがでてきます。上位表示されているサイトの中を読んでみると、要求を満たしてあげるとか目標は低く設定するとか一緒の仲間と運動するのがいいとか家族がサポーターをするとかいろいろ書いてありますが、私の答えはとてもシンプルです。

それは「褒めること」です。

ではその理由を述べます。

◆ 一番効果があるのは「褒める」こと

この効果はやる気を引き出すために、リハビリの効果を上げることです。リハビリ効果が上がると、患者さんのやる気が引き出せます。


医療ジャーナリストの市川衛氏の記事によりますと、

2010年、アメリカや日本など7カ国で国際研究が行われました。

脳卒中の患者さん179人を調べた結果、歩くリハビリをする際に「ほめられた」患者さんは、「ほめられなかった」患者さんより、歩くスピードが大幅に速くなることがわかったのです。 

研究のリーダーで脳卒中リハビリの世界的権威、ブルース・ドブキン教授(UCLA神経リハビリテーション科)に直接伺ったところによると、最新のリハビリ器具や医薬品でも、これほどの効果をあげるのは容易ではないのだそうです。

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ブルース・ドブキン教授(市川衛氏の記事より)

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ちょっと見にくいですが、上の表は、リハビリの結果、どれだけ早く歩けるようになったか?を調べたテストの結果です。

ほめられたグループは、10秒間で9.1m歩けるようになった一方で、ほめられなかったグループは7.2mに留まりました。

リハビリ開始前からの改善効果は

およそ1.8倍。

全く同じ内容のリハビリをしたのに、結果には大きな違いがあわらわれたのです。

歩く速度は、生活の質に大きく関係します。例えば横断歩道を信号が変わらないうちに渡れるかどうかによって、外出のハードルは大きく変わりますよね。

どうして「褒める」ことで大きな効果が出たのでしょうか?

ドブキン教授は

「私たちの脳には、「報われる」ことに反応する特別なシステムがあります。

今回の研究で、私たちは「ほめる」というシンプルな方法により、このシステムを刺激することに成功しまた。それにより、大きな改善を得られたと考えています 」

と述べています。

 さらに、

脳はいつも、ほめられたがっています。

これは脳が自らをよりよいものとするために持つ基本的なシステムです。

私たちが調べるかぎり、国籍や人種、文化にかかわらず同じシステムを、私たちの脳は持っています。

だからこそ、周囲の助けが必要です。

その人の成長を見つめ、よりよい方向に行ったときにそれを気づき、ほめてくれる人が、必要なのです。


教授はそう述べて、褒めることの効果を説明しています。

そして私はこれを実践してみると、高齢者の「やる気」も引き出すことができたのです。

嘘のほめるは絶対にダメです。真実を具体的にすさかず褒めることで、やる気も出てきた患者さんが多数いました。やはり脳は褒められたがっているんです。

脳は褒められると快感を感じます。そしてまた同じことをすることで快感を得ようとします。つまり褒められたことをまたしようとする。上手くいったことを褒められるとそれをしようとするのです。これがリハビリ効果をもたらすのと、やる気を引き出すのです。

実際にやってみると効果を感じる事例はたしかにあります。

やってみる価値はあると考えています。


◆ どう褒めたらいいのか?

3つのポイントがあります。


①「具体的」に褒めよ

②「すさかず」褒めよ

③目標は「低く」せよ


①の「具体的」にはたとえば、歩行距離が0.5mのびたら、「昨日に比べて0.5m多く歩けましたよ!」というように褒めるということです。

「いいですよー」「よくできてますよー」という漠然としたほめ方ではなく、具体的に褒めることがミソなのです。

そして何か進歩があったらすさかず褒めること。すぐに褒めるんです。あとになってからとかではいけません。

そして目標はだんだん高くしていくのがいいそうです。

この3つのほめるポイントはしっかりと押さえておきましょう。

科学的に研究されているものです。

リハビリ以外でも、仕事や勉強やスポーツにも応用できそうですね。

◆ 礼儀正しいという香辛料を加えるとさらに効果的

そして私流にさらにアレンジしたことは、「礼儀正しさ」です。

高齢者にはとりわけ「礼儀正しさ」が非常に効きます。

高齢者だからというわけではないのでしょうけど、高齢者に何かと礼儀正しさをアピールした言動は非常に好まれます。

実際に現場で実践すると、

たとえばあえていつもより深くお辞儀をする、労いの言葉をかける、落ち着いた丁寧なことば使いで終始しゃべる、ちょっと大げさなくらいで、且つわざとらしく失礼のないように礼儀正しさを出していきます。

褒めることに礼儀正しさをプラスすることでさらにやる気をだすことが可能になります。

実際にあれこれ試行錯誤を繰り返して私が発見した方法です。

あっ、単発に礼儀正しくしてもダメです。一回、二回くらいでは効果はありません。できるだけ毎日続けることです。褒めると礼儀正しさを。

リハビリの合間には、「さっきのリハビリはどうでしたか?どんなことをしましたか?」と話しかけてみてください。

「平行棒で歩いたんだよ」といわれたら、何往復したかを聞いて褒めてあげるとか、そういうことも含みます。聞いてほしいんですよ。自分のことを。気にかけて欲しいんです。褒めて欲しいんです。


脳は褒められたがっているんです。


それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。


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