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日本大学らの研究によりますと、食事のトレイに太ったシェフのイラストを添えると食事摂取量が増えたというのです。


◆ 日本大学らの研究



日本大学危機管理学部の木村敦氏、医療法人社団幹人会の玉木一弘氏らの研究結果です。

この詳細は「Clinical Interventions in Aging」に9月1日掲載されています。



なんと、食事のトレイに「太ったシェフ」のイラストを添えておくと、

認知症の人の食事摂取量が増えたというのです。


英語の論文なので、日本語で乗っているリックを貼っておきます。
https://job.mynavi.jp/conts/medical/news/0820/


かなりはしょって書きますと、

特別養護老人ホームに入所している認知症の高齢者21人を対象に

昼食のときに、食事トレイに

⑪1週目:とくに画像を添えず普段どおり摂取してもらう

②2週目:普通体形のシェフのイラストをトレイに添えて摂取してもらう

③3週目:太ったシェフのイラストをトレイに添えて摂取してもらう

④4週目:花のイラストを添える


その結果、

太ったシェフのイラストを添えたときが一番食事摂取量が増えたそうです。


ちなみにこういうイラストです
CIA_A_417254_O_F0001g.jpg


なんとも単純というか、簡単というか、

ユニークな実験です。


論文のなかには、この研究の限界も書いてあります。

これがすべてではないのですが、

現場で試してみてもいいかもしれません。


◆ 食べない高齢者



多くの高齢者をみていますと、

なかなか食事摂取量が増えない人がいます。


1回の食事で1~3割程度しか食べない人です。

5割食べたら良いほうです。


食事をいろいろ工夫して、少しでも食べてもらおうと努力するのですが、

なかなか食べられません。


そのうち、栄養が足りなくて、点滴や、経管栄養チューブや胃ろうということになります。


なんとか口から食べてほしいのですが、

スタッフがいくら口に持っていっても、本人が口を開けません。

嚥下機能的に食べられないわけではないんですが、本人が食べません。


こういう高齢者はまあまあいらっしゃって、

病院や介護施設ではスタッフが大変苦労しながら、なんとか栄養を確保できるようにしています。


この日本大学らの研究は試してみる価値があるかもしれません。

なんせイラストを置くだけなので、安全です。簡単です。


これで少しでも食事をとってくれたらいいのですが、

一度現場で試してみようと思います。


本研究の原著英語のリンク先もご紹介します









それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。




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