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これははっきり言っておいたほうがいいと思って書きます。


◆ 病院と自宅では看護が違う



病院はいろんな制約がありますので、自宅で手厚い介護をしているようなことと同じことはできません。

自宅では、その人だけの看護介護をしていたらいいので、

細かなことまで手が届きます。


こまめに清拭をしたり、

ちょっと爪が伸びていたらすぐ切ったり、

ちょっと汚れたらすぐ取り替えたり、

口腔ケアに十分な時間をかけたり、

こまめに服のしわを伸ばしたり、

車いすに乗せて散歩したり、

いろんなことを自宅でやっているでしょうけど、

それと同等のことはできません。


できないと言ってしまうと語弊がありますが、

自宅と同じようなことは病院ではできません。

少なくとも、どこかで画一的な看護になります。


これは手を抜いているということではなく、

医療は社会資源ですので、

時間や人員に限りがあるからです。


◆ 病院にいろいろ注文するほど現場は消耗します



家族さんのなかには、

「あーしてください、こーしてください」

と、看護師にいろんなことを要求してきます。


携帯電話の操作をしてやってほしい。

充電が切れないように毎日充電器にさしてほしい。

電話をかけたんだが出ない。病室に行ってこっちにかけてほしい。

毎日服を新しいのに着替えさせてほしい。

家族の声を吹き込んだテープを毎日聞かせてほしい。

まだまだありますが、

こうしたことを要求してくる家族は多いです。


しかし、こうした要求は現場を消耗させ疲弊させます。

本当に必要なんですか?

病気をなんとかしたいから入院しているんでしょう。

それは本当に必要なんですか?


自宅ならできるでしょう。

しかし、病棟は約40名の患者さんがいます。

一人にそんなに時間をかけてできません。


しかも緊急性がないことについてはなおさらです。





そりゃ電話に出ないこともあるでしょう。

病院に入院しているんですから、

なにかあったら連絡しますよ。

なにも連絡ないのなら、別に電話に出なくってもいいじゃないですか。

そういう時もあるでしょう。


自分で電話に出れないぐらい認知症になっている人に、

「電話をかけても出ないんです」

と言われても、そりゃそういうこともあるでしょう。


こういうことをいちいち看護師に「やってくれ」と要求するので、

現場はかなり疲弊しています。

もう本当に大変すぎるんです。

別にどうもないのですから、

現場にまかせておけばいいんじゃないですか。


家族からの「やってくれ」という一言が、

現場を消耗させ疲労させています。


そりゃあ何でもかんでもやりません、というわけではないですよ。

できることはやっているんです。

でも、そういう家族が複数いるだけで、

看護師はとても時間をとられるのです。


自宅と同じような手厚いことは

病院や施設ではできないということです。




それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。




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