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食べ物ではない物を食べる「異食行動」は認知症にある症状です。


◆ 異食行動はけっこうあります



つい先日も病棟であったのですが、

認知症患者さんが食べ物ではないものを口に入れてしまう異食行動がありました。


食べ物ではないものを食べちゃうんです。

今回は、食事のときにお膳に載っている「使い捨ての紙おてふき」です。

これを口に入れる瞬間を、ボクは見逃しませんでした。


おてふきを食べたら喉に詰まらせて窒息する可能性があります。

すぐさま患者さんに口を開けるように言いましたが、重度の認知症で指示に従いません。

強制的に口を開けさせて、なんとかおてふきを取り出せました。


口を強制的に開けられたので本人は大暴れです。

噛みつくわ、暴れるわで、大変でしたが、なんとか取り出せました。


スタッフからするとやれやれですが、

認知症患者さんからすると、食べ物を食べたと認識しており、

なんで周りのスタッフから口を無理やりこじ開けられて、こんなひどいことをするのか理解できないでいます。

取り出した後はずっと不機嫌でしたから。


病院に入院している患者さんの多くは高齢者ですから、

このような認知症の人はけっこういます。

高齢者施設ではよくある出来事でしょう。

本当に危ないです。


◆ 目の前に口に入れそうな物は置かない



認知症で異食行為をする人には、目の前に口に入れそうな物は置かないことです。

おてふき、

ティッシュ、

消しゴム、

紙類、

軟膏、

ゴミ袋、

など、まるめて口に入りそうな物は置かないこと。


上記以外にも、思わぬ物を口に入れますので、本当に怖いです。

なので、目の前に何も置くな、ということになります。


ここまで認知症が進行しますと、

部分入れ歯やさし歯を食べることがあります。


じゃあ入れ歯は預かって禁止、としたいところですが、

そうすると嚥下に問題が生じたり、

長期間入れ歯をしていないと歯茎が合わなくなるので、困ったことです。


異食行為は意外とあります。

自分の親も、もしかしたらそうなるかもしれません。

裁判では施設側が負けていますが、

転倒と同じく100%防ぐことは難しいです。




それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。




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