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これは看護師が書く記録のことですが、

看護師によっては嫌な書き方をするのです。


あのイーハトーヴォのすきとおった風

◆ 私は悪くない


看護師が書く看護記録は、

患者さんの状態だけでなく、

患者さんが言った言葉も記録します。


たとえば、夜勤に入った看護師がいて、

患者さんが痛みを訴えていたとします。


「昼間から痛かったんですよ…」

と、患者さんが言ったとします。


夜勤看護師は看護記録に

「昼間から痛みがあった」と言っていると記録します。


そうすると、まるで日勤帯の看護師がちゃんとみていなかったといわんばかりの記録になります。

日勤帯の看護師がさぼっていたかのような書き方になります。


あとでその日勤帯で働いていた看護師が記録をみたとき、

「これじゃあ、まるで、私が気づかなかったのが悪かったみたいじゃないか」

と不快に思います。

「夜勤の私は悪くない。私の勤務中に悪くなったのではない。日勤帯からなのだ」

「日勤帯でちゃんとお薬などで痛みを和らげてあげたらよかったのに、夜勤の私がちゃんと対応したのだ」

と、夜勤看護師は保身のために書いたのかもしれません。


でも患者さんが「昼間から痛かったんです」と言ったのだからそのとおりでしょう。

じゃあどうしたらいいの?


◆ ふるたにならこうする


こういう看護記録の書き方で、看護師どおしの仲が悪くなることがあります。

仲が悪くなるというと大げさかもしれませんが、

上記の例でいいますと、

日勤帯の看護師はいい気がしませんね。


ボクは、上記のような状況で夜勤者だとしたら、

なぜ痛みが発生した昼間に言わなかったのか?

痛みが発生したときはどうしたのか?

を、患者さんに聞きます。


あ、べつに言わなかった患者さんを責めるとかそういうのではありません。


「昼間から痛かったのですね。その、痛みが出たときスタッフに言われたのですか?」

と、さりげなく聞きます。


で、患者さんが

「いやー、看護師さん忙しそうだから遠慮しちゃって言わなかったんですよね」

「あのときは確かに痛かったんですけど、それほどでもないからそのままにしていました」

という、言葉があれば、それを記録に追加で書きます。


これで、日勤帯の看護師が痛みに気づかなかったのは仕方がなかったとなります。

この患者さんの言葉を書くことで、あとで日勤帯の看護師が読んでも

「自分が見落としたのはしかたがなかったことだ」

と、変に責任を感じることはありません。


ボクはこういう配慮をいつもしています。


日勤帯の看護師が痛みを知っていて放置していたのなら、それはそれでよくないことですが、

そうでないかどうかを確認しています。


「自分の前の勤務者のときから〇〇があった」と、

まるで前任者が悪いかのような書き方をして、

自分に花を持たせるような看護師がいますので、

ボクはいつも配慮するようにしています。


患者さんが自分に言ってきたときが、痛みの我慢が限界になった時ということがよくあるからです。



それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。





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