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病棟でよく遭遇する「キレる老人」は、高次脳機能障害患者です。


◆ 高次脳機能障害患者のキレ方



高次脳機能障害患者は、ほんとうに多種多様な症状があります。

人によって症状が違います。

ほんと多様です。


そのなかでも「前頭葉」に障害を負った方は、感情のコントロールができなくなることがあります。

よくあるのが、「がまんができない」という症状です。

医療現場では「脱抑制」と言われています。


この、がまんができなくなる「脱抑制」になると、ほんとうにがまんができなくなります。

たとえば、

「こんなことをしてはいけない」ということをします。

「これは世間では違法行為になる」ということをします。


具体的には、なぐる、怒鳴る、物を盗む、要求が通るまでしつこく言い続けるなど。


こういう困った行為をしてしまいます。

これは脳の社会的な言動を考えるところが壊れたからです。


こういう患者さんをたくさんみてきました。

病院でも大変なので、施設に入っても、家に帰っても迷惑行為をするので問題になります。


◆ 薬を使うけど



高次脳機能障害患者の迷惑行為に対して、内服薬でコントロールをはかろうとします。

落ち着かせる薬を使うのですが、

それでうまく感情のコントロールができればいいのですが、そうは上手くいかないこともあります。


薬の処方は医師の仕事ですが、

そばで一緒に治療をみていると、

「薬の調整って難しいなぁ」と思います。


キレる患者さんは高次脳機能障害患者以外にもいます。

認知症でもキレることはあります。


ピック病というのもあります。


キレる老人が皆な病気というわけではないですが、病気と気づかずに、

「歳のせいだろう」

「もともとの本人の性格だろう」

と、周りの人もあきらめていることがあり、

治療すればよくなるのに残念なことがあります。


困ったら、一度医師にご相談されるといいかもしれません。



それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。





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