「キレる老人」は他人事ではない…
— ふるたによしひさ@看護師 (@yoshihisanurse) May 19, 2023
多いですよ、患者さんにこういう人。看護師なら必ず経験するでしょう。こういう患者さんが一人いるだけで病棟全体が疲弊します。https://t.co/xNqINPGVVE
病棟でよく遭遇する「キレる老人」は、高次脳機能障害患者です。
◆ 高次脳機能障害患者のキレ方
高次脳機能障害患者は、ほんとうに多種多様な症状があります。
人によって症状が違います。
ほんと多様です。
そのなかでも「前頭葉」に障害を負った方は、感情のコントロールができなくなることがあります。
よくあるのが、「がまんができない」という症状です。
医療現場では「脱抑制」と言われています。
この、がまんができなくなる「脱抑制」になると、ほんとうにがまんができなくなります。
たとえば、
「こんなことをしてはいけない」ということをします。
「これは世間では違法行為になる」ということをします。
具体的には、なぐる、怒鳴る、物を盗む、要求が通るまでしつこく言い続けるなど。
こういう困った行為をしてしまいます。
これは脳の社会的な言動を考えるところが壊れたからです。
こういう患者さんをたくさんみてきました。
病院でも大変なので、施設に入っても、家に帰っても迷惑行為をするので問題になります。
◆ 薬を使うけど
高次脳機能障害患者の迷惑行為に対して、内服薬でコントロールをはかろうとします。
落ち着かせる薬を使うのですが、
それでうまく感情のコントロールができればいいのですが、そうは上手くいかないこともあります。
薬の処方は医師の仕事ですが、
そばで一緒に治療をみていると、
「薬の調整って難しいなぁ」と思います。
キレる患者さんは高次脳機能障害患者以外にもいます。
認知症でもキレることはあります。
ピック病というのもあります。
キレる老人が皆な病気というわけではないですが、病気と気づかずに、
「歳のせいだろう」
「もともとの本人の性格だろう」
と、周りの人もあきらめていることがあり、
治療すればよくなるのに残念なことがあります。
困ったら、一度医師にご相談されるといいかもしれません。
それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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私もblogでお年寄りに絡まれて大変でしたが、理由の一つにあったかもしれません。困りものですね。
step-iwasaki さん>>
最近は認知症や高次脳機能障害患者さんがとてもとても多くて…。
病院ではよく殴られていますので、
ボクの腕や手はアザだらけです…とほほ。