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物盗られ妄想って「財布がない!盗まれた!」というパターンだけじゃないんです。


◆ 無くなるのは財布だけじゃない



認知症の周辺症状(BPSD)は、人によって異なります。

ある人は食べ物ではないものを食べる異食行為。

ある人は便をいじりまわる不潔行為。

ある人は暴言を吐いたり殴ったり叩いたりする暴力行為。

などなど。


認知症は人それぞれ症状が違います。

そのなかで、自分の物を盗まれたと被害妄想を持つのが物盗られ妄想です。

物盗られ妄想では、現金や財布が「誰かに盗られた!」と言うのが多いのですが、

他の物を盗られたと思い込むことがよくあります。


認知症で忘れやすいので、どこに閉まったか忘れるし、

ここがどこか分からないので、病院じゃなくて家だと勘違いするのです。


ほんとは盗まれたわけじゃないんですけどね。

多いですね、物盗られ妄想。


◆ かばん、洋服も盗まれるそうです



入院している認知症患者さんで、物盗られ妄想がある人を観察していると、

財布や現金以外に、かばんや洋服を盗られたと思い込む人が多いです。


病院にいることが分からず、自宅にいると勘違いしているようです。


家にいるのになぜいつものかばんがないのか?

家にいるのになぜいつもの服がないのか?

きっと盗まれたに違いない!


多いですね、ほんと多いです。


入院している認知症患者さんは、「あれがない、これがない」と毎日大騒ぎです。

「いつものあれがないんだけど…」

ええ、ええ、そうですよ。ないのですよ。だって持ってきてないもん。


家に置いてありますよ、と言っても、

「え!家 ここは家じゃないの?」

ええ、ええ、ここじゃないのですよ、だってここは病院ですから。

こんな白衣を着ている人が家にいないでしょ。


と言ってもしかたありません。

そういうもんです。

慣れてくると、べつに驚きません。

「はいはい、いつものね。認知症あるあるね」

と平然と対応できます。

今日も病院は盗人だらけだそうです(笑)



それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。





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