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回復期リハビリテーション病棟の闇です。

こういうのって、全国であります。


◆ 1日のうち21時間身体拘束



回復期リハビリテーションってどんなイメージでしょうか?

急性期の治療を終えて、これからどんどん体を動かしていく。

救急病院よりも時間をかけてリハビリをしていく。

自分ができることはどんどん患者自身でやってもらう。

毎日体を動かして訓練するところ。

…こんな感じでしょうか。


このような患者さんはたくさんいますが、

最近はまったく違うケースが多くなっています。


一日のうち21時間身体拘束されている患者さんが多くなっています。

これは当院だけでなく、全体的に増えている傾向にあります。


経管栄養の患者さんでチューブを抜くおそれがある人は、ミトンというチューブを抜けないようにする手袋をはめられます。


一番の理由は「認知症患者が増えている」ことです。

身体拘束の背景にあるのが、日本の司法です。

転倒してケガでもしたら病院や施設側が有罪になるからです。

そういう司法判決が多々ありますので、これはどうしようもありません。


裁判所が「転倒してケガでもしたら有罪だ」と言っているので、病院や施設側は怖がって歩かせません。

これって本末転倒ですよ。


◆ わざと足の筋力を衰えさせて歩けないようにする



こういうケースもあります。

回復期リハビリテーションに入院している認知症患者さん。

こちらの指示は入らず、勝手に歩こうとします。

ふらふらで不安定です。

歩いたらそのうちコケるのは時間の問題でしょう。


こういう患者さんが自宅でみれないので高齢者施設へ入居することになると、

わざと歩けないように、立てないようにして車いす生活へ持っていきます。


歩く練習を減らし、車いすに縛り付けて、足をどんどん弱らせます。

ついに立ち上がることすらできなくなります。

こうして「とても安全な患者さん」の完成です。


車いすに座らせても自分で立ち上がることすらできなくなったので、転倒することがないからです。

これで退院後の入居施設が決まります。

施設は安心して受け入れてくれます。


高齢者施設は身体拘束をしませんから、

身体拘束をしなくても安全な人を入居させます。

だから、わざと足を弱らせて自分で立てないようにします。


こういうのってあるんです。

回復期リハビリテーションなのに、こういうことがあるんです。


◆ 退院後は高齢者施設だとやる気なし



回復期リハビリテーションの患者さんで、自宅退院のつもりでしたが、家族の諸事情で自宅退院ができなくなり高齢者施設へ入居することになりました。

すると、リハビリスタッフや看護スタッフたちは落胆します。

患者本人も落胆します。


自宅に帰るから、しっかり歩けるように頑張ってリハビリをしてきたのに、施設に入ったらあまり歩かせないから結局足が弱って車いす生活になる。

なんのために何か月もがんばって足腰を強化してきたんだ…。

これが本音です。


家族が急に「やっぱり自宅は無理です。施設へお願いします」と方向転換されることはよくあります。

私たち医療者側はどうしようもありません。

そうするしかありません。

でも、今まで患者本人も「家に帰るためにがんばる」と言って、一緒にリハビリをがんばってきただけに落胆します。


しょうがないですね、家族が「やっぱ家は無理」と言っているわけですから。


◆ 結局、患者の意思は無視される



転倒を怖れて歩かせない。

施設入所のためにわざと足を弱らせて車いす生活にさせる。

退院先が施設となったら力を入れてリハビリしない。


患者さんや家族の状況など個別に違いますので、一概には言えません。

しかし、違法にならないようにギリギリのところで調整しています。


将来、私たちが認知症になったとき、

立ち上がると危険だから身体拘束をしてわざと足を弱らせて立てないようにされるのでしょう。


そのほうが、

家族は→「車いす生活だからコケて骨折しなくて安心だわ」

病院は→「転倒したら有罪だから身体拘束して足を弱らせて立てないようにしよう」

施設は→「転倒しそうな人は入居不可です。立てない人なら安全なので入居できます」


こうして患者本人の意思は無視され、周りの意思で自分の人生が決まります。

しかし、医療人としてじくじたる思いです。



それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。





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