デンマークでは、たとえ認知症患者でも、患者が拒薬したのに無理やり飲ますのは違法になる。拒薬したら別に飲まなくてもいいのだ。スタッフが責められることもない。本来患者が薬を拒否して飲まないのは患者本人の問題であり、看護師のせいではないはずだ。認知症患者の尊厳というのならこれが正しい。
— ふるたによしひさ@看護師 (@yoshihisanurse) January 17, 2023
ツイートがちょっとバズッたので、ブログで追加です。
◆ 【デンマーク】服薬拒否してもOK
デンマークでは、認知症の人が服薬拒否をした場合、無理やり薬を飲ませるのは違法になります。
なので、看護師や介護士などのスタッフは、認知症の本人が薬を飲むのを拒否したら飲ませません。
スタッフが責められることもありません。
それは、本人の意思を尊重しているからです。
認知症の人って正常な判断ができないでしょ!
って、日本では思われることが多いと思いますが、
デンマークや欧米では認知症といえども本人の意思を尊重します。
◆ ごはんに混ぜるのも禁止
日本では、服薬拒否をした患者さんに、ごはんに混ぜてわからないようにしてこっそり飲ませることをします。
しかし、デンマークではそもそも拒否をした患者さんに飲ませるのは禁止ですので、違法です。
それでいいのです。
嫌なら飲まなくてもいいのです。
だから、スタッフも、日本みたいにごはんに混ぜてなんとか飲ませようとはしません。
そういう発想自体がないのです。
◆ 転倒しそうな認知症患者を静止するのも禁止
ちなみにデンマークでは、
転倒しそうな危ない認知症患者さんが立ち上がろうとして
「危ない、座ってください!」
というのも禁止です。違法です。
転倒しそうな認知症患者さんでも、
それを無理に止めるのはだめです。
転倒しそうなのがわかっていても静止しません。
それでこけてケガしても誰もせいでもありません。
本人の意思です。
日本だと認知症の人は、程度にもよりますが、判断力が落ちている、正常な判断ができない人という見方をします。
だから、周りの人があれこれお世話をすることになりますし、
判断するのも家族や後見人というわけです。
でも本当にそれって認知症の人の尊厳になるの?
というのが欧米の考え方です。
ボクはデンマークの考え方が、認知症の人の尊厳になると思います。
日本ではデンマークのような認知症に対する考え方はまだまだ広まらないでしょう。
しかし、こういう国があるということを知ってもらい、
未来の変化に期待します。
それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
即日発送自宅でPCR検査→【最短即日発送】PCR検査はTケアクリニック
自分に最適な職場にいこう
≫ナース人材バンクで高給与、好条件の看護師求人を探す
≫ナース人材バンクで高給与、好条件の看護師求人を探す
ぜひ、ボクのライブ配信に遊びに来てください(笑)
「LIVE812」のフォロワーさん、現在202名
↓QRコードをスマホで読み取ってください
↑QRコードをスマホで読み取ってください
こちらからもできます。スマホからクリック→LIVE812アプリ 無料ダウンロード
ありがとうございます。
Twitterのフォロワーさんが6,300人を超えました。
Twitterのフォロワーさんが6,300人を超えました。
Twitter≫ふるたによしひさ@看護師
YouTube≫おしえて!看護師よしひさ先生
「Clubhouse(クラブハウス)」がんばっていますフォロワー数550人
デンマークのように接したいし、日本のようにも接したい、母に対してですが。
静止はしないけどそばによって倒れた場合に備えてもダメなのでしょうか?
それもだめならそもそも施設で世話することが尊厳を損なっていると思いますがその辺りの考え方はどうなのか全体像を見ないとデンマーク方式を真似ることは出来ないかと思います。
TAKさん>>
欧米は個人尊重ですので、
日本人の感覚からすると「冷たい」と思うかもしれません。
ですが、本人の意思を尊重するので、本当の意味での自由なんでしょう。
スタッフも責任を負わないので、本人もスタッフも双方ストレスが減るでしょうね。
まいくさん>>
デンマークでも付き添い歩きはやっています。
でもスタッフの義務ではないです。
デンマークでは、施設入所のときに、
「予期せぬ事態は発生します」
「転倒は起こりえるし、窒息することもありえます」
と、同意書にサインします。
そして、認知症といえども自由を奪いませんので、
転倒しそうでも誰も止めません。
施設を選択するメリットがありまして、
食事提供、
入浴介助、
排泄介助、など、このへんは日本と同じですね。
欧米では日本とは感覚が違いますので、違和感があるかもしれません。
ちなみにアメリカでも拒薬したら、飲ませません。
認知症で判断ができないと思われても、拒否されたら無理に飲ませません。
日本だと拒否してもなんとかして飲ませます。
日本にはまだまだ導入は無理でしょう。
日本は「スタッフがいるんだからちゃんと見ろよ」と思いますが、
欧米は「個人の自由と契約内容がすべて」となります。
国によって医療や個人に対する考え方は大きく違いますね。