回復期リハビリテーション病棟に来たから回復するのではなくて、患者さん自身が真摯にリハビリをすることによって麻痺が改善したりADLが改善したりするのです。有名塾に行ったから偏差値の高い大学に合格するのではなく、有名塾を利用してそこで自分が頑張らないといけませんよね。回復期もそうです。
— ふるたによしひさ@看護師×医療Webメディア (@yoshihisanurse) June 16, 2022
回復期リハビリテーション病棟に来たから成果が出るのではありません。
麻痺がすごく改善するとは限りません。
すべては「本人」しだいです。
◆ 回復期を利用してさらなる回復を目指す
すごい有名な大学に行ったからといって、すごい成果がでるとは限りません。
そこに入ってから、自分で努力しないとすごい成果はでませんよね。
有名塾に通ったからといって、必ずしも偏差値の高い大学に合格するとはかぎりません。
そこに入ってから、その塾を利用して自分で努力しないといけませんよね。
「そこに行く」ことが目的でなく、そこで「どういう努力をするか」が大切です。
回復期リハビリテーション病棟に来たからといって、麻痺がよくなるとは限りません。
意識がしっかりするとは限りません。
回復期リハビリテーション病棟に来たことで、そこにあるリソースを自分なりにうまく利用していくことで、回復を促進させていきます。
自分で努力することが必須です。
ところが、回復期リハビリテーション病棟に来たけど、自分から努力をしない患者さんはけっこういます。
◆ できることは自分でやる、という原理原則
これは回復期リハビリテーション病棟に限ったことではありませんが、
患者さんが自分でできることは自分でやる、というのが原理原則です。
何年か前に大部屋の患者さんがいて、その人は右片麻痺の患者さんでした。
靴を履こうとしてなかなかうまくできません。
しかし、時間をかければ自分でできる患者さんです。
なので、ボクは見守っていました。
すると、同室の別の患者さんが
「おいっ!手伝ってやれよ!!」
と怒鳴りました。
「その人は病人なんだからな!」
ボクは「この患者さんはゆっくりでも自分でできる」
「できることは自分でやるのがリハビリ」
と説明しても、聞く耳持たずでした。
世間ではこういう勘違いをする人は大勢います。
看護師は患者の手伝いをするべきだと。
できないことは手伝いますが、できることは自分でやってください。
たとえ動作がゆっくりでも、その人にとっては立派な練習になるのです。
これはとても単純な当たり前のことです。
◆ なんだかんだ言って結局自発性がないのは困りもの
自分からできることはやろうとしない患者さんは、本当に自分でやりませんね。
「教えてもらっていない」
「看護師がやって当然」
「急に言われてもできない」
「今日は疲れた」
いろんな言い訳が出てきます。
これで困るのは患者本人です。
回復が遅れるからです。
入院は期限がありますので、退院までに充分な回復ができず、動作を獲得できず、自宅退院が困難になる場合があります。
奥さんに迷惑をかけたいですか?
子どもに迷惑をかけたいですか?
そもそも、一人でできないことを増やして、
自分の自由を減らしたいですか?
自分でできることが増えれば自由が増えるんです。
自由に生きたいと思いませんか?
回復期リハビリテーション病棟に来たから良くなるのではありません。
自分で獲得していくのがリハビリです。
それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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こうゆう輩、本当に多い。入院してびっくりした。
自分で顔は洗えても、箸も湯呑も洗おうとしない。しかも看護師さんの忙しい時間帯に用事を頼み「少しだけ待って」と言われているのに、待てずにナースコールを繰り返す。
この人は、どうやって生きてきたのだと、啞然とすることが多かった。
meganesaru707 さん>>
人それぞれ思いや性格があるのでしょうが、
こういう人は本当にもったいないことをしているなぁと思います。
チャンスを逃しているような気がしますね。