認知症の人が内服薬を拒否して飲まないとき、介護人や看護師は医師の指示だからとなんとかして飲ませようとする。食べ物に混ぜて分からなくしたり。ある意味仕事熱心なのだが、デンマークでは本人が拒否した薬を無理矢理飲ませるのは法令違反になる。日本も本人の決定を大切にしていきたいね。
— ふるたによしひさ@看護師×医療Webメディア (@yoshihisanurse) May 22, 2022
お薬を飲まない認知症患者はけっこう多くて、頑として薬を飲まない人がいます。
病院や施設では困るんですよねー。
◆ 本人の意思を尊重することって
認知症になってもその人の意思は存在し、けっしてくるくるパーになったわけではありません。
その人なりの理由というか、根拠があると言われています。
だったら、一見わけのわからない行動だとしても、その人の意思をくみ取っていくのが認知症ケアの腕の見せ所。
デンマークでは、本人の意思に反する服薬は法令違反になるそうです。
本人の意思を尊重するには日本はまだまだですが、本来は本人に意思が最優先されるべきかなと思います。
日本はまじめな人が多いので、
認知症患者が服薬拒否をしたら、
なんとしてでも薬を飲ませようとします。
まじめなんです。
医師の指示を遂行しようとしているので。
でも本人は拒否していますよね。
なにが正解なのでしょうか。
◆ 飲まない場合の飲ませ方
一番多いのは、
「なんとか頼み込む」
ということでしょうか。
これ、ボクの経験ですが。
「これだけ、なんとか飲んでもらいたいです」
「どうかこのとおり、お願いします!」
もうあれやこれやで頼み込む(笑)。
あと、「食事に混ぜる」。
これも現場ではよくやる方法です。
薬は飲まないけどご飯は食べる人は多いです。
ならばおかずに混ぜる。
本人は知らずに薬を飲むことになります。
いわば「だまし」の一種ですが。
◆ 本当に飲まなくてもいいのか
本当に必要な薬はぜひ飲んでもらいたい。
でも本人は拒否している。
この場合どう考えたらいいのでしょうか。
たとえば実際にあったケースでは、
90才の女性患者。
あらゆる薬を拒否していました。
過去に何度か骨折をしている人です。
ある時、イスに座ったときに圧迫骨折をしました。
高齢女性はホルモンの関係で骨粗鬆症になりやすいのです。
今回のケースは、骨粗鬆症による腰椎圧迫骨折でした。
骨粗鬆症の薬を何度も提案されましたが拒否していました。
もし骨粗鬆症の薬を服用していれば、今回の圧迫骨折は予防できた可能性が高いです。
これは一例ですが、
薬をちゃんと飲んでいれば予防できることがたくさんあります。
本人が拒否しているからと「じゃあ飲まなくてもいいよ」と簡単に割り切れるかどうか。
難しい問題です。
それでは最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
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