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「ここはどこですか?」「知らん」

自分の置かれた状況を分からずに入院してくる患者が多すぎます。


◆ なぜ入院しているのか知らない患者



認知症患者は増加していて、はっきりと認知症と診断されていない人も多くいます。

認知症といっても人それぞれの症状があり、一概にこれぞ認知症と言いにくいのですが、

記憶障害は最も有名な症状でしょう。


医師「ここはどこか分かりますか?」

患者「さあ…」

医師「どこが悪いのか知っていますか?」

患者「さあ…どこも悪くないです」

これは回復期リハビリテーション病院に入院してくるある患者との会話です。


前の急性期病院の退院からその日のうちに回復期病院にやってきた患者の会話です。

急性期病院でいろんな検査や治療を受けてきたのに、このように自分の状況がまだわかっていません。


自分はリハビリをしに来たんだ、と分かっている患者と分かっていない患者とでは、リハビリの効果は違います。

「リハビリをしに来た」と自覚のなる人のほうが、圧倒的にリハビリの効果があります。


◆ なんの病気か知らない患者



ここがどこかわからない患者は、たいてい自分の病気も知りません。

「自分はどこも悪くない」「健康だ」と思っています。


ここが病院と分かっていない、自分の病気も知らない。

このような患者は、なぜ毎日毎日リハビリをしなければならないのか不審に思います。

「自分はここにいるべき人じゃない。帰らなきゃ」

そう思って、隙あれば病院を脱出しようとします。


ボクは、何度も無断離院を経験しました(@_@)


本人は入院の必要性をまったく認識していないので帰ろうとする。

病院側は勝手に退院されるのを阻止しようとする。


「おりゃー!!離せやー!どけこら!」

「ちょっと〇〇さん!待ってください!勝手に帰られませんよ」

「なんでやねん!帰るわ!」


こういう場面ってけっこうあります。

お互いよくないですよね。

ボクはこういう患者は帰ったらいいと思うのです。

怒鳴る蹴る叩く元気があるのですから。

たしかにこのまま帰ったら家で転倒するでしょうし、事故になるかもしれません。

でもこうなると入院生活が送れません。ほかの患者さんの迷惑にもなります。


映画のように注射をブスッと刺して落ち着かせるという方法もありますが、

それって本当にあるべき姿かなぁと思います。
(やってますが…)


◆ 自ら健康になろうとするのが最も理想的な医療



医療法にも書いてありますが、医療とは患者本人が「健康になりたい」と努力することが求められます。

そうですよね。

自分の体ですもん。


「自分は患者や、はよ治せや」

「患者にやらせようというのか」


こういう態度や考えの患者はよくありませんね。

「お客さん気分」では、医療者も精一杯努力して協力しようとは思いません。

どの職種もそうです。そういうものです。


認知症や高次脳機能障害などで自分の状況が分からないのは、ある意味仕方がないと思います。

それをどうこう言っているのではなく、

自分の状況が分からずに混乱している患者を、そのまま何カ月も入院しているのが良くないのではないかなぁ。

本人が一番つらいと思うんです。

こうした患者を多く見ていると、落ち着く場所に移すというのも治療の一種ではないかと考えます。







それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。


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