移動式脳卒中ユニット(MSU)で脳卒中を発症した患者に血栓溶解療法で成果。アメリカすごいなぁ。
— ふるたによしひさ@教育系看護師YouTuber&ブロガー&ライバー (@yoshihisanurse) September 25, 2021
脳卒中患者に対する移動式脳卒中ユニットでの治療によって患者の転帰を改善、米メモリアル・ハーマン‐テキサス医療センター研究チーム報告 https://t.co/LuLB8La9BD @DIME_HACKSより
この研究は米メモリアル・ハーマン‐テキサス医療センターのJames Grotta氏らが実施したものです。
詳細は「The New England Journal of Medicine」9月9日号に発表されました。
移動式のSCU(脳卒中専門集中治療室)だなんて、凄すぎ。
◆ 【米】移動式脳卒中ユニット(MSU)で予後改善率アップ
脳卒中は時間との闘いです。
早く診断し、早く治療したほうが確実に予後が良くなります。
このMSUは移動式の脳卒中治療室です。
病院に着く前に診断ができ、その場で治療開始できます。
なんともすごい…。
たとえば脳梗塞の場合、脳血管の詰まりを薬で溶かして血流を再開させるt-PA静注療法というのがあります。
これがすごく効果がありますが、早く開始できればその分、さらに効果が期待できます。
研究期間である2014年から2020年の間に、1,515人が対象者として登録された(MSU群886人、EMS群629人)。
このうち、t-PA静注療法の適応と判定された患者は1,047人で、発症から4.5時間以内に実際に同療法を受けた患者の割合は、MSU群の97.1%に対して、EMS群では79.5%と、MSU群の方が高かった。
おおー!なんともすごいじゃないですか。
MSU、凄すぎ。
◆ 課題はコスト。一台約1億1,000万円なり
一方でMSUには、ランニングコストの高さという課題がある。Grotta氏によると、MSU1台当たりの購入費用は約100万ドル(1ドル110円換算で約1億1000万円)、運用費用は年間約50万ドル(約5500万円)に上る。
うーむ、高いなあ。
まあ、当然でしょうが、それにしても簡単には手が出ないでしょうね。
血管の詰まりを薬で溶かして血流を再開させるt-PA静注は、発症から4.5時間以内にしか使えません。
つまり、発症してから時間が経てばt-PA静注が使えない可能性が高くなります。
t-PA静注は脳塞栓に非常に効果が期待できる方法です。
こういうユニットがあれば、非常に助かる人が増えるでしょうね。
問題はコストと人材でしょう。
それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。
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金額のスケールが半端じゃないですね
ヤマカゼ さん>>
私立の病院ではしんどいでしょうね。
国立病院が現実的でしょうか。