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薬に依存しているのか、薬を必要としているのか。

日本人は薬が大好きです。

ここでよく問題になるのが、「薬への依存」です。


◆ 薬の依存は是か非か



問題は、周りの人からみると「薬に依存している」と思っても、当人にとっては「薬が必要だから」服用しているという場面です。

この場合、いくら周りが「いやいや必要ない。飲まなくてもいい薬を乱用している」と言っても、当人は聞き入れません。

むしろ軋轢が生まれます。

たとえば血圧の薬とか糖尿病の薬とか、検査の数値があきらかに改善し今後悪化を予防してくれる薬はどうでしょう?

このような医療的に必要だと、誰もが思う薬の場合は毎日服用していても周りの人はなにも思わない。

慢性疾患の薬もそうですね。慢性の病気はずっと付き合っていかなければならない病気なので、毎日の服用は必要ということで誰もが思うでしょう。


では頓服薬として使う薬はどうでしょうか?

たとえば、上記のツイートのように「デバス」とか「不眠時の薬」とか「便秘薬」とか…。


◆ 数値では測れない症状ほど「乱用不要」と言われがち



目の前の人から「私は不安です。気持ちが落ち着きません。なんとかしてください」と言われたらどうしますか。

不安って見えませんから、聞いた相手は「そうなんだ」と思いますよね。

でも確かめようがない。

「でも、薬を飲むほどのことかなあ…。気を紛らわせたらいいんじゃない?」

と考える人もいます。


不眠の人が「眠剤ください」と言ってこられたらどうでしょうか。

本人は眠れなくて困っています。

でも周りの人は「人間はずっと起きておくことができないから、そのうち寝るさ」

「日中、もっと忙しくしてしんどくしたら夜眠れるよ」

「というか、あなた寝てるじゃないか」

という返事がくることがあります。


便秘にしても、本人は便がでなくて困っています。

でも周りの人は「運動しないからだ」「水分をとらないからだ」「2日出ていない?そんなのたいしたことないじゃん。たった2日出ていないだけでしょ?死にやしないよ」

と言われることがあります。


さて、どうでしょうか。

本人の基準では「薬は必要」。周りの人の基準では「そこまでは必要ない」。


こうした意見の相違は日常でもあります。

もちろん病院でもよくあります。

患者さんからとにかくしょっちゅう薬を要求される場面があります。


◆ 多くの場合は説得しても服薬量は減らない



入院患者さんで頓服薬を多用している人には、医師や看護師から「それは飲みすぎ」と注意をされることがあります。

医師によっては決められた数量以上は処方しない、ということもあります。

でも結果的に、なにも変わりません。


本人は薬を減らされたと恐怖に思いますし、つらい日々が始まると考え、信頼関係は崩れることがあります。

これは非常にむずかしい問題です。

医学的に考えると乱用は、かえって体を壊します。

だから使ってはいけないというわけではないのです。乱用、飲みすぎ、依存しすぎ、をなんとかやめてほしいと考えています。

適切に服用するぶんにはかまいません。

その適正の基準が本人と周りとでギャップがあります。


湿布を毎日何枚も貼っている人がいます。

あきらかに貼り過ぎです。

でも注意しても本人は貼り続けます。

たかが湿布と思っても、副作用があります。


海外の医療者にきいてみると、海外でも同じようなことはあるそうです。

みんながハッピーにおさまればいいのですが、

お互いがもっと言いたいことをグッと抑えて、「薬をわたす」「薬をがまんする」ということをしているのが現状です。






それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。


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