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特養 ‐ 特別養護老人ホーム。ひと昔前は「老人ホーム」といえば、この特養をイメージされた人が多かったのではないでしょうか。

今はいろんな形態の老人ホームがたくさん作られるようになりました。その中でも、特養は比較的歴史がある施設になります。

この特養は他の形態のホームと違って、比較的安く、看護師も昼間いて、医師が巡回し、終の棲家として利用できるということから、非常に人気が高く、なかなか入居できないという事態になりました。

ところが最近は、「なかなか入れない」といわれていた特養にちょっと変化が起こっています。


❚ 特養以外の老人ホームが増えて選択肢が広がった



「申し込んでもなかなか入居できない」

そんな声が多数上がっていた2015年までは、とにかく特養に入れたらラッキーみたいな風潮がありました。

もうこれで一生そこにいれる。期限切れなどで他の施設をまた探さないといけないこともない。という安心感がありました。

病院で働いていると、こういうのを肌感覚で感じます。

「やれやれ、これで我々は安心して暮らせる」

こう言う家族は数知れず。特養に入居が決まるとホッとされる家族さんは、多数いました。

これを冷たいと思うか、介護のプロに任せて安心と思うかはさておき、特養を希望される家族は本当に多いのです。


2015年ごろ、こうした特養不足を背景に、新しい形態の老人ホームが多数建設されるようになりました。


有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、などいろいろなホームが作られてきました。

多様なニーズにこたえるため、各運営会社ではいろんなサービスを考えて、単にベッドにいるだけとか、昔の歌を流してみんなで合唱というような、みんなが連想する典型的な老人ホームから、残りの人生をよりよく生きるための施設へと変わってきました。


特養を考えていた家族も、他の選択肢が増えたことで、「特養以外でもいいか」と考える人が多くなりました。

最近の老健や有料老人ホームなどでは、「個室」が主流になってきました。

高齢者といえども、プライバシーは重要ですよね。


結果として、特養へ行かなくてもそれ同等かそれ以上の価値を感じて、他の有料老人ホームへ入居される人が増えました。≫ 老人ホーム探しなら【きらケア老人ホーム】

今ではひと昔ほど「特養待ち」が少なくなりました。

でもまだ「入りやすい」とまでは言えませんが。


❚ 特養は要介護3以上の人しか入居できない



2015年頃「特養待ちの人が多すぎる」ことが社会問題になり、有料老人ホームなど他の形態のホームが増えてきました。

今まで特養は要介護1でも入れたのが、要介護3以上でないと入居できなくなりました。

これは申し込み人数を絞るという意味もあったと思いますが、一番の理由は、

「もっと要介護度が高い、本当に介護が必要な人を優先的に入所できるようにする」

ということです。

つまり、自分でスタスタと歩ける人よりもベッドで寝たきりとか、車いすで常に介助が必要な人を優先したほうが、家族さんの負担が軽くなるからです。家族さんのことを考えると、そうした人を優先的に早めに特養に入居させたほうがいいということです。


したがって、今でも特養に入るには「要介護3以上」でないとダメです。


でも有料老人ホームは寝たきりでも入居可能なところがありますし、日常生活が自立している人も入居可能です。

個室とはいえ、特養の個室代とそんなに変わらない施設もあり、それなら有料老人ホームでもいいかと考える家族さんが増えてきました。

「民間=高い」というイメージは徐々に払しょくされつつあります。

介護度が軽くても重くても入居できるところが選べられるようになりました。


昔は特養頼りでしたが、今は選択肢が広がり、それはいいことだと思います。
≫ 老人ホーム探しなら【きらケア老人ホーム】



❚ どこも超人手不足が深刻です。



入居を希望する人はいますが、受け入れる施設に働き手が来ない。

給料安い、汚い、重労働。

重労働だからこそ若い人に来てもらいたいところですが、来ません。

私はあちこちの老人ホームを知っていますが、どこもスタッフが集まらないのが深刻です。
そこで、各施設では、介護負担軽減策を導入するところが急激に増えてきています
≫ 重作業の負担軽減に。マッスルスーツEvery(エブリィ)


なので、私が思うに、自分が歳をとって老人ホームに入居したら、

施設スタッフは全員外国人ということも、近い将来に現実としてあります。

日本人スタッフがゼロの老人ホームは現実に迫っています。

それがいいか悪いかは別として、もう、事実としてそこまで人手不足が深刻だということです。


私が個人的に考えるに、人手不足や年金問題にしても、消費縮小にしても、子どもを増やすしか解決方法はない、というのが結論です。子どもの人口が増えれば、これらの問題は解決します。支える側を増やさないとやっていけないということです。






それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。


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