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錠剤を包装している「PTPシート」が進化しています。

お薬を指で押し出して使う、あのシートのことです。

このシートはまたの名を「ブリスターシート」ともいいます。ブリスターは「水ぶくれ」のことです。なるほど、似ていますよね。このシートは普段はあとでゴミになってしまう地味な存在ですが、最近のはすごく進化しているんです。



◆ シートに縦にミシン目が入っていないのは「誤飲防止」のため。




シートを「パキパキ」と割ることができますが、10個入りのシートがほとんどです。それを「2個ずつ」しか割れないように横にミシン目が入っています。

これは一個にちぎることができると、より一層間違えて飲んでしまう可能性が高くなるからです。2個横並びのシートのほうが、1個だけのシートよりも大きいのでとても飲みにくいから、誤嚥予防になるだろうというわけです。


◆ じつは高齢者の誤飲の最多は「PTP包装シート」








「なんでこんなんを飲んじゃうの??」って思われるかもしれませんが、よく誤飲されます。

認知症になるとそんなに疑いもなく飲んでしまうんですね。

個人的にはめちゃくちゃ飲みにくいと思うのですが…。もしシートごと誤飲をしたら、喉や食道の粘膜を傷つけるかもしれませんから、病院へいくしかありません。

でもPTPシートってレントゲンで分かりにくいんです。内視鏡でつまんで取り出す方法が多いでしょう。


◆ 最近のシートは指で押し出しやすくなっている。


そう、これです。

高齢者や手指に麻痺があって薬を指で押し出しにくい方がいらっしゃいます。

そうした方でも薬を指で取り出しやすいように工夫をされているんですね。それでも「取り出しにくい」と言われる方はいますけど…。


とにかく、取り出しやすいのはいいことですね。

あと、最近は水なしで飲めるOD錠というのが流行っています。でもOD錠は湿気に弱いというデメリットがあります。こうしたOD錠でも安心して保存ができるように、最近のPTPシートは湿気を通しにくいように作られています。


とくに高齢者の方は取り出しにくいのもありますが、誤飲にも注意が必要ですね。



それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

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