2012年4月からKKR札幌医療センターに看護師として勤務していた杉本綾さんは、その後うつ病になり、その年の12月に自殺しました。
杉本さんの母親は長時間労働が続いていたことなどが原因として、病院側に約9,400万円の損害賠償を求めています。
病院側は「長時間労働を課した事実はない」「長時間労働を命じた覚えはない」と主張しています。きっとウソです。
— ピストン (@nursepiston) September 18, 2019
HTBニュース|KKR 新人看護師自殺 損賠請求裁判 https://t.co/qd0tszZzCe
この事件は痛ましい事件ですが、実際の病院勤務はこの記事のように激務です。
病院にもよりますが、それでも大概の病院は激務です。
今回の件のようなことは、全国どこの病院で起きても不思議ではありません。
このケースの考察と医療現場の実態はどうなっているんでしょうか。
◆ 病院側は「長時間労働を命じておらず、荷重労働ではなかった」
(HTBニュース ‐ YouTubeより)
亡くなった杉本綾さんは、2018年に国から労災認定を受けています。
病院側は「超過勤務を命じたことはない」として全面的に争う姿勢です。
ほんとかな?
絶対上司は超過勤務をしていること、長時間労働をしていることを知っていますよ。知らないわけがない。知ってて知らないふりをしているんでしょう。
あくまで私の思いですが。
◆ だれでもメンタルを病む環境にあります。
これが一番言いたいことです。
看護師は激務だとよく言われています。SNSでも「もー、無理。辞めたい」「明日行きたくない。もう死にたい」というようなコメントが多数あります。毎日です。
激務もそうですが、上司が嫌すぎて耐えられないというコメントも毎日大量にSNSで投稿されています。
激務なんですが、それでも病院が運営できているのは現場のスタッフが汗と涙で頑張っているからです。
ほとんどのスタッフは「こんなとこ辞めたい」と思っているんです。
どの病院でもです。それくらい病院で働くということは大変なのです。表で見えている部分だけではないんですよね。これはどの仕事にも言えますが、見るのとやるのとでは大違いなのです。
◆ 業務改善、進んでる?
進んでいるような、進んでいないような。
病院によっては、実は定時で上がれるところがあるのは知っています。そういう病院ではきっとうまくやっているのでしょう。では他の病院ではなぜできないのか?
それは病院のトップが意識を変えないと難しいですね。
やはりトップの考えが左右します。
こういう報道はないほうがいいのですが、あえて言うと、こういう酷いニュースが拡散して病院の上層部に届いてほしいという願いがあります。
あとはよく言われることですが、スタッフも自衛をしないといけません。日記をつけるとか、タイムカードを写しておくとか…。
なんども言いますが、絶対病院側は長時間労働を知っていますよ。それと労災認定をもらっている時点で、病院側は不利だと思いますけど。
それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。
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こんにちは。
看護師に関わらず、日本の会社で、特に中小は、従業員の健康管理やメンタル管理など、意識していないです。
経営者は「数字」しか見ていません。
従業員の健康は二の次です。
病院ならベッドがどれだけ埋まっているか、回転率はどうか、でしょうか。
で、従業員にヤリガイを埋め込んで、「患者のために、お客のために」と指揮を高め、労働を搾取するんです。
・・・というのを、味わってきました。
ケイkeiさん>>コメントありがとうございます。
今まさにそのような感じがします。(まあ、前からもありますが)
結局本当に従業員を大事にするのは一部だけのようです。
ほとんどは使い捨ての駒扱いです。なのでこれからはより一層、自分を守る力を持つことが大事なのでしょうね。