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ご近所に一つくらいは「やばい病院」とうわさをされている病院はないでしょうか。

私の住んでいる近所にはいくつかあります。

「あの病院の〇〇科の医者はやぶ医者だ」

「あの病院はやめたほうがいい。ちゃんと診察してくれないから」

「あの病院に入院してはいけない。良くならないから」

まだまだいっぱい出てきそうですが、とにかく「ご近所で有名なやぶ医者、やばい病院」というはあるでしょう。

実家の兵庫県三木市にもいくつかそういう噂の病院は知っています。

こういう「やばい病院」って、なかなかつぶれそうでつぶれないですよね。(まあ、最近はつぶれるところもありますが…)

近所で有名な「やばい病院」にもかかわらず、なぜか外来にはいっぱい患者が来ているようだし、入院患者もそこそこいるようだ。変なうわさが立っている病院にもかかわらず、なぜ患者が来るんだろう???と疑問に思ったことはありませんか?一般企業ならつぶれているんじゃないか?でもつぶれない…。

そこには病院という特殊な世界があります。




◆ どんなやばい病院でもコアなファンはいる。
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これは特に高齢者に多い。自分のお気に入りの病院、もしくは医師がいるものです。

世間が「やぶ」だ「やばい」だの言おうが、そんなのかんけーねー!というばかりに、自分のお気に入りの医療機関にかかりに来ます。


これは高齢者の特徴といえます。自分にとって親切にしてもらっている、今までお世話になってきた、新しい病院や医師にかかるのはリスキーだ。そういうことを思うのです。馴染みのあるところを贔屓しやすいのです。

だから日用品でも、いつもの品ばかりを買いがちなのです。あまり冒険をしたがらない。


「今までお世話になってて、よそに行ったら嫌われる」こういう考えもあります。

足腰が悪くなってきたし近所がいいからというのも。


世間の評判なんて自分には関係ない、だっていつも良くしてもらっているから。ネットなんか見ないし、知らない。

こうして「評判の悪い病院」でもコアなファンが生まれます。

だからつぶれない…(最近は本当につぶれた病院がありますが)。


◆ 地域連携をしているので、仲の良い病院から患者が回ってくる。

病院どおしの繋がりがあります。各病院に相談員(地域連携室、社会福祉士)がいます。この相談員さんたちの地域の会合があり、繋がりがあるんです。

そして今や病院は「営業活動」をしています。地域のあちこちの病院やクリニックに「営業」をかけています。

急性期病院ならクリニックに出向き「高度な検査が必要な患者がいたら、ぜひうちで」「入院が必要な患者がいたら、ぜひうちで」など、足しげくクリニックに通っています。

回復期リハビリテーション病院もそうです。急性期病院を回って営業活動をしています。

「骨折、または脳卒中や廃用症候群などでリハビリが必要な患者が出れば、ぜひうちでリハビリを」と。


世の中なんでも「営業活動」です。ほっといても売れる時代ではなくなりました。


◆ おそらくこれからはもっと多くの病院が淘汰されるでしょう。
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京都の地元の病院でいくつかつぶれた病院を知っています。今でも病院はつぶれる時代です。これからは経営がうまくいっていない病院は吸収されるかつぶれるかです。もっと増えるでしょう。

なんせ日本は世界一病院数が多い国ですから。アメリカの約2倍の数です。


若い人はとにかくネットで調べます。

最近は本当になんでもネットです。こういう病気ならここがいいとかすぐに調べます。

だから本当に評判が悪い病院はこれからは困るでしょう。

SNSですぐに広まる時代ですから。

今の高齢者の代が変わると、入院患者のほとんどがスマホを持っているでしょう。入院の状況をSNSですぐにアップロードできるようになります。(今でもそうですが)

こうした傾向は止められない。

今はコアなファンや地域連携で支えられている「やばい病院」も、いずれは本当につぶれるようになるかもしれません。

これからもいかにファンを増やし続けられるか、これがカギになるでしょう。



それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

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