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コーヒーの事についてのお話ですが、これはコーヒーにまつわる健康の話ではありません。

この記事のカテゴリーが「健康」だからといって、

コーヒーを飲んだら○○の病気になりにくいとか○○が増えて健康になるとか、そういう話ではありません。


実はコーヒーと脳の関係です。

ですから「私はコーヒーを飲まないから関係ない」という話ではなく、コーヒーによって脳がどのような影響を受けるのかというお話です。飲まなくても香りだけで脳に作用するんです。




◆ コーヒーの匂いを嗅ぐと人はやさしくなる。

人はコーヒーの匂いを嗅ぐと、他人に対してやさしくなれるんです。


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レンセラー工科大学のバロン博士の実験です。

コーヒーのよい香りを嗅ぐとそれだけで相手に対してよい印象を抱くようになる。

そしてその気持ちは「相手を助けたい」という心理に繋がります。


多くのショッピングモールで、焙煎したコーヒー豆のいい香りや焼きたてのおいしそうなパンの香りが漂っていると、見知らぬ人が落としたペンを拾ってくれたり、両替を快く引き受けてくれる確率が高くなります。


コーヒーのいい香りは人を優しくする作用があるようです。



◆ コーヒーの匂いに影響を受けるのは人間だけじゃない。

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東京にある産業技術統合研究所のラクワル博士の研究です。

ネズミを用いた実験で、正常なネズミと連続24時間睡眠をさせない寝不足ネズミを用意し、コーヒーの匂いを嗅がせます。

寝不足のネズミではストレスから脳を守る因子が減りました。

この寝不足のネズミにコーヒーの香りを嗅がせます。コロンビア産のアラビカ豆です。これを焙煎し香りを嗅がすと、遺伝子が部分的とはいえ回復しました。


ネズミは「あー、コーヒーのいい香り♪癒されるわー(#^^#)」という心理的効果は人より少ないと考えられていますので、これはコーヒーの香りそのものがもたらした効果であると考えられます。


コーヒーは飲まなくても、こういう作用があるんですね。


◆ あったかいコーヒーはあなたをいい人に印象付ける。

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コロラド大学のウィリアム博士らの実験です。


エレベーターのなかで、

「ちょっとメモを取りたいので、このコーヒーを持っていてもらえますか?」

と他人に頼む実験をしました。

このときホットコーヒーとアイスコーヒーのどちらかを用意して、相手の反応を比較しました。


実験後、コーヒーを持ってくれた人に、依頼者の人間性の印象を尋ねたました。

アイスコーヒーよりもホットコーヒーのほうが「温和で親近感をおぼえる人柄だった」と好印象でした。


さてさて、こんなことでいい印象を持たれるのか?と思われるかもしれませんが、人の印象というのは外部環境からけっこう得ているのかもしれません。


そういえば商談のときや、来客のときにホットコーヒーを出すことがありますが、あれは知ってか知らずか顧客から好印象を得ようとしているのかも?(笑)


私たちもショッピングモール等を歩いていて、コーヒーのいい香りが漂ってきたらそれだけで「いい香りだなあー」といい気分になるでしょう。

少なくとも悪い気はしません。やっぱりコーヒーの香りは人をやさしくするのかも。


コーヒーと人は大昔からの付き合いです。

しかも世界中の人に飲まれています。

ということは人は大昔から経験的にコーヒーの作用について知っていたのかもしれないですね。


ちょっとコーヒー豆買ってこよ。



それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

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