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「実は・・ここを辞めようと思っているんです」

看護師は転職が多い職業です。

こうしている間にも、全国のどこかの病院や施設で、看護師が退職のことを考え、行動をしているのでしょう。

それくらい看護師の退職、転職は非常に多いのです。

看護師をしていると同僚や後輩や病棟の違う看護師などから、仕事を辞めようかと悩んでいる相談を受けることがあります。中にはもう退職を決めている方もいます。

きっと看護師なら誰でもあると思います。退職の相談は。

今までこうした相談を受けたことは数知れず。

もし看護師仲間から退職の相談を受けたらどう答えますか?

そして退職を考えている看護師は何を思って、どうしたいと考えているのでしょうか。





◆ 口にするということは、もう既にかなり意思が固まっている。

辞めようか辞めまいか揺らいでいる状態かもしれませんが、「辞めようと思うんです」と口に出すということは、本人はそれなりに意思を固めているはずです。

きっとそこに至るまでいろいろな悩みや葛藤があったのでしょう。

誰でも就職したところが自分にとって働きやすい場所であってほしいものです。

でも違った。最初から違っていたのか、あとから違うようになってしまったのか、いずれにしても今の職場は本人にとって苦痛なのです。

ここで付け加えますと、退職するのは何も「苦痛」だからとは限りません。

もっとやりたいことがあった、もしくは見つかってそっちに行きたいということもあります。

また自分を成長させたいために、新天地でチャレンジをするための退職もあります。

退職にはネガティブとポジティブがあるのです。


次への希望がある場合はポジティブな退職です。働いてみて本当に自分の描いていた仕事かといえば違うかもしれませんが、退職する時点では本人は輝かしい未来を描いています。

かたや、ネガティブな退職は、たとえばパワハラやどうしても今の職場に合わないとか自分の意思とは違う要因が発生したために、辞めざるを得ない場合です。

人生いろいろありますから、思いもかけないことで会社を辞めないといけないことが起こるかも知れません。


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ポジティブな退職の場合は、本人は精神的に追い込まれていないでしょうが、ネガティブな退職の場合は多くは精神的に追い込まれていると考えられます。


こうしたとき、本人から退職を相談されるとどう答えますか。


私は肯定するのが基本的な立場です。


辞めたいというのなら、基本的には理由がどうあれ辞めたらいいと考えています。

たしかに、「ちょっとそんなつまらない理由で?本当に辞めるの??」というケースもあるのですが、基本的に去るものは追わずです。


本当に悩んでいるのなら、本人と話をしたら分かります。

本人はここに至るまで相当悩んできたのでしょう。

そう言う場合は辞めてみるのも一つの方法です。

ひと昔は「一度就職したら定年までがんばらないと!」「途中で辞めるなんて根性なし」という風潮がありましたが(今でも残っていますが)、それは親分子分の概念で、会社という親に属していないと自分の安全基地がないからだと思います。今はそうではありません。会社は個人を守ってくれません。何かあれば冷たい態度へ豹変します。昔みたいに、親と子のような関係で何かあれば会社が面倒を見てくれるという時代は過ぎました。

業績のいい会社、有名な会社でも、一寸先は闇です。

病院は倒産するし、弁護士はアルバイトをしている時代です。

大学院を出ても就職先はなく不安定なこともザラにある時代です。


要は自分の得意は何なのか?何で貢献ができるのか?ということを一人一人が考えて、実力を付けていかないといけない時代に入ったのでしょう。



◆ 退職は自分で決めたこと。周りはあくまでアドバイスにすぎない。

看護師は国家資格ですから、しかも業務独占といいまして、看護ができる人は看護師と医師しかできません。

法律でそうなっています。

だから業務として看護ができるのは、基本看護師だけです。

業務としてやっていないので、家族は看護をしてもOKです。

なので、ちょっと嫌味に聞こえるかもしれませんが、看護師はどこでも引っ張りだこです。

就職できないということは、まずありません。

極端なことをいうと、どこでも就職できます。しかも一年のうちどの時期でも就職できます。


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こうした国家資格に助けられている職業のため、転職は非常に容易です。むしろ複数の職場からどっちを選ぼうかという、今のご時世うらやましがられるほどの売り手市場です。

看護師を辞めようとするか、看護師は続けるけども違う職場に変えたいのか。

これによっても違ってきます。


看護師は超売り手市場ですから、やりたいことがあれば他の職場へ行くというのはありです。

そして現状が非常につらい状況になってて辞めたいと相談される場合も、辞めるのはありです。

けっこう陰湿な職場があるとは聞いています。

そういう職場だと居る意味がありません。毎日仕事以外のことで苦しんで精神を病んでしまうのは本末転倒です。そういう職場は去るべきです。

相談される時点で、本人はもう退職の意思を固めているはずです。

私は仲間が辞めることは非常に寂しいと思いますし、助けてあげられなかったという自責の念に駆られるのですが、よくよく話しを聞くようにして、本人が退職が一番いい方法と考えるのであればそれでいいと思います。

話しを聞いていろいろアドバイスをしたりもしますが、最終的には本人の意思です。それを尊重します。


◆ 大事なのは自分の人生をどう歩むか。

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これに尽きます。

自分の人生を歩みのは自分しかいません。

会社の数は

「平成26年経済センサス-基礎調査」によると、大企業の数は1万1,000社、中小企業は380万9,000社でうち、中規模企業は、55万7,000社、小規模事業主は、325万2,000社です。

職業の数は約500万種あるといわれています。

今の職場が合わないからと言って落ち込む必要はありません。

これだけの働く場所が世の中にあるんです。

一つや二つ合わない仕事があったってそれが何でしょう。


大事なことは自分が輝ける仕事か?輝ける職場か?ということです。

そういう職場だときっと世の中にもっと貢献できます。

あなたにとっても、社会にとってもいいことです。

それをずっと探していく。

仕事を辞めるのは、そういう輝く未来の自分探しでありたいものです。



それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

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