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においが分かる仕組みはどうなっているんでしょうか。

「そんなの鼻だよ。鼻がにおいを感じるからだろ」

ということを言われるかもしれませんが、確かにそうなんですが、それだけじゃあつまんないですよね。

匂いを感じるのはとても複雑な仕組みなのです。

でも難しいことは書きません。このブログは分かりやすく書くことがモットーですから。





◆ においとは分子です。

お花でも料理でも体臭でも、匂いのあるものは、においのもととなる化学物質をだしているんです。

この物質を「におい分子」と言います。

私たちが匂いを感じるというのは、空中を漂っている「におい分子」を鼻の中にあるセンサーがキャッチすることで匂いが分かるということです。

においを発しているモノから自分の鼻までの間に空間があります。空間を移動しないとにおいが自分に届きませんよね。この移動する手段が、「におい分子」が空中を漂って自分の鼻の中に届くという移動方法が、においが伝わるということです。

この「におい分子」は何十万種もあるといわれ、多種多様です。

そりゃね、いろんな匂いがありますもんね。

なので、嗅覚というのは、この分子を感じ取る、化学物質に対する感覚なのです。


◆ においをキャッチすると脳の記憶や気分に結び付けられる。

人間の嗅細胞は約4,000万~5,000万個あります。数千種類のにおいを嗅ぎ分けることができると言われています。

これほどの匂いが分かるんですね。

匂いを嗅ぐと、

「あ、これはカレーだ。でもスパイスが効いててちょっと辛そうかな?」

「ナフタリンか・・田舎のおばあちゃんの匂いと同じだ(笑)」


というように「匂いと記憶」が結びつくことがあります。

経験といってもいいでしょう。

これは匂いの伝達物質が脳の匂いの分類だけではなく、記憶や経験の場所にも伝達されるからです。


脳には「大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)」」という記憶や感情をつかさどるところがあって、嗅覚はそこと結びつくため、記憶や感情と関連しやすいのです。


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皆さんもありませんか?

好きな匂いや、懐かしい匂い。

コーヒーにしても好きな匂いがあると思います。

好きな人の匂いなら、匂いも好きなはずです。匂いだけでわかりますよね。「あっ!大好きな〇〇さんだ」って。

そういう記憶や感情と結びついているから、匂いは記憶に残りやすいんです。


◆ においは大切な情報の一つです。

動物の世界では、においは生死に関わります。

外敵がやってきているのか、いろんな感覚情報を駆使してキャッチしますが、その一つが嗅覚です。

また警察犬も嗅覚を武器にして犯人を捜しますし、私たちも食べ物の匂いで腐っているとかが分かります。

それは匂いだけでわかること。まさに匂いは記憶と結びついている証拠です。


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女性の方に、においに敏感な方がいらして、いい匂いがする男性に惹かれるということがあるそうです。

男性でも女性のいい匂いに惹かれますよね。

いい匂いがするだけで、なんだかその人そのものに悪い感じがしないということがあります。


料理店は特ににおいが大事で、お店の外においしそうな匂いが漂っていると、それはお店の強みになると思います。


さて、今回はにおいを感じる仕組みをお話しましたが、次回はにおいを使って分かることをお話します。



それでは最後まで読んでくださってありがとうございました。

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