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若者は疲れても休めばまた体力・気力が復活して、またがんばれる。

ところが歳をとっていくと、休んでも回復しないことが多くなってきます。

どうしても「休む」方向へ気持ちが向いていきがちです。

こうした高齢者の特徴を知っておくことも、高齢者と接するときのスキルにつながります。




◆ 自分の身体と相談すると、「休む」ことを選んでしまう。

リハビリをされていると周りからこう言われることがあると思います。


「頑張りすぎないでね。無理せず、自分の身体と相談してください」


で、高齢者の場合、自分の身体と相談してみると、

私:「どうだ?疲れたか?」

からだ:『疲れた。休みたい』

私:「そうか。ちょっと休むか」

からだ『うん、そうしよう』


で、しばし休憩をとる。

私:「もう疲れはとれたか?そろそろまたやるか」

からだ:『えー、まだ疲れている。もうちょっと休ませて』


で、またしばし休憩をとる。

私:「もういいだろう。そろそろ動こうよ」

からだ:『まだまだ。疲れているよ。もう今日はいいでしょ。』


この繰り返し。


若いうちはぐっすり寝たら回復するんです。

ブラック企業ではそれができませんから、そのうえ精神的な圧力も加わって若くてもダウンしてしまいます。

高齢になってくると、どうしても若い時と比べて気力・体力が落ちていますから、疲れやすいし回復しにくい。

なので、自分の身体と相談すると、決まって休みたがります。


無理もない話ですが、高齢者の場合これがあとあと困ったことになることがあります。

休むことが多くなると、動かなくなるのです。

もっと体力が落ちるんです。

しかも落ちるときのスピードはとても速く、病気やケガで休まざるを得ない場合でも、それがきっかけでガクッと筋力も体力も全部落ちます。

三日動かないともう転落の道を進むことになりかねません。

ではどうしたらいいのでしょうか。


◆ 認知症予防は「きょういく」。気力・体力維持にも効果的。

これはTwitterで見つけた言葉です。認知症予防のことをツイートされています。



75歳を過ぎれば、認知症になる確率はグッと上昇します。

そして75歳を過ぎたら、気力・体力は若い時に比べて確実に落ちてきます。

身体と相談すると、多くの人は楽する方を選びます。

身体が何と言おうと、無理にでも用事をすることが大切だという医師もいます。


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気力に体力を引っ張らせることが大切です。


お亡くなりになられた聖路加国際病院の日野原重明先生は、取材や依頼などはすべて受けていたそうです。

そうすれば、次の日そこに行かなくてはいけない。

疲れてぐったりと休んでも、翌日はまた別の用事が入っているから出かけなくっちゃいけない。

そうやって自分を甘やかさないから、もつんです。


これは気力・体力の維持だけに当てはまることではなく、認知症予防にも当てはまるようです。


「きょういく」と「きょうよう」ですよ。


今日行くところがあって、今日用事がある。

これが大切なんですね。


◆ 高齢者が頑張りすぎると、世にいうピンピンコロリで逆に「よかったね」と言われる?

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不思議と高齢者の「過労死」は聞きません。

私が情報不足だったら、すみません。


もし高齢者がガムシャラに働いて、それでぽっくり逝ったら世間は「ピンピンコロリ」と思って、「私もあんな風にピンピンコロリと逝きたいもんだ」と思われることでしょう。むしろ理想的な最後と言われるかもしれません。


「高齢者に過労死なし」


過労になるまで、体がもたない。

自然の摂理であり、そういうものなのです。

なので、仕事や家事やリハビリでは、ある程度怠け癖が付かない程度に、できれば毎日やるのがいいと考えます。


それではでは最後まで読んでくださってありがとうございました。






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